見なかったことにする
風呂場のドアが壊れている。
実は引っ越してきてかなり早い段階で壊れている。
全然力を入れていないのにフレームからすりガラス調の樹脂パネルみたいなのが外れたので、もともと壊れかけていたのだと思う。
とはいえ、はめ直せば元に戻るし、完全に壊れているわけではない。
最近ではえらいもので外さずにうまく開け閉めする術も身につけてしまい、ますます大家さんに文句を言い難い状態になっている。
もう4年住んでいるので今更「お風呂のドアが壊れてるんですけど」とか言い難い状態だ。「おまえが壊したんだろ」と言われかねない。
僕はそんなふうに見えているものを、見なかったことにしてやり過ごしていることがよくある。
続きを読むパパちゃん、かっこいい!
娘はゲラである。
よく笑う。乳児の頃は全く感情を表に出さなかったし、目が小さいのに黒目がちだったので
夫婦で「グレイ」と呼んでいたが、すっかり人間らしくなってほっとしている今日この頃である。
で、感情が表に出るようになったら今度はそれまでの反動なのかよく笑うようになった。
笑いすぎである。
よく年頃の女性のことを「箸が転がってもおかしい時期」とかいうことがあるが、
今の娘は転がるどころか「箸」という字を見ただだけで笑い出しそうである。
真面目の遺伝子
社会人になってから「真面目だね」と言われる機会が増えた。
「君は真面目だから」「真面目ですよね」「真面目だからなあ」
基本は褒め言葉なんだろう、と思う。少なくとも悪意があって使っているわけではないと思う。
それは素直にそう思う。
けど、その背後にそこはかとなく漂う「…なんだけども、こうだよね」というニュアンスはなんなんだろう。
「真面目だね」という言葉には、その先にある何かを飲み込んで、
相手に伝えずになんとなく雰囲気で「言いたいこと、わかるでしょ?」と同意や理解を促すような意味合いが込められているように感じてならない。
例えば「くそまじめ」とか「ばかまじめ」という言葉がある。
くそもばかも褒め言葉につける形容詞ではないだろう、と思う。そんな形容詞がつく褒め言葉、「真面目」くらいだ。
「くそいい人」とか「ばか明るい」とか、あまり言わない。
そもそもそうした環境が、「真面目」に対する世の中のネガティブな手触りを表しているようにも見える。
あるいは、そう感じる僕自身が偏見を持っているのだろうか。
続きを読む姪っ子のくれた手紙
毎度ながら実家に戻って遊んできました。
毎週のように行ってますが、今回は僕の姉が中学時代の同窓会に出席するとかで、子供達をおばあちゃんに預ける話になっていたようで
そこに僕らも子供を連れて行ったというわけです。
子供達も久しぶりに従兄弟に会えるということでテンション上がり気味。
特に息子は今年6歳になった姉の長女を気に入っているようなので、会えると知っただけで大喜び。
ただ、2歳から6歳までの子供が4人も揃うと当然のごとく大混乱となりまして、当日は終始誰かが泣いているという地獄絵図でした。
ちなみにこちらは戯れに買ったダイソーの瓶底メガネをかけた僕の父親です。もう少し面白くなるかと思ったのですが、普段からかけているようなナチュラル具合になってしまうという奇跡的なフェイスの持ち主だったため、全然面白くなりませんでした。
ヨリでもそれほど変わりません。