歩くのが遅い
人に合わせられない。
抜きん出ているとか、出る杭は打たれるとかと真逆で、普通のことすらできないという意味である。
そもそも、三人以上になると会話が出来ない。
自分はしゃべらなくてもコミュニケ−ションが成立するからだ。
かと言って一人の世界を構築するでもなく、ただそのままそこにいる。
スマホを取り出してその場で相手を拒絶するほどの勇気も度胸もない。
聞いているんだか聞いていないんだかわからない程度の距離感で、ただいる。
大抵の場合
「どう思う?」とか
「ねえ?」とか
話を振ってもらえるのでそのときには返事を返す。
大人の世界はやさしい人が多い。
もし僕が逆の立場ならば「話す気ないなら帰れよ」と思う。
僕は僕以外の僕みたいな人間には滅法厳しい。
見なかったことにする
風呂場のドアが壊れている。
実は引っ越してきてかなり早い段階で壊れている。
全然力を入れていないのにフレームからすりガラス調の樹脂パネルみたいなのが外れたので、もともと壊れかけていたのだと思う。
とはいえ、はめ直せば元に戻るし、完全に壊れているわけではない。
最近ではえらいもので外さずにうまく開け閉めする術も身につけてしまい、ますます大家さんに文句を言い難い状態になっている。
もう4年住んでいるので今更「お風呂のドアが壊れてるんですけど」とか言い難い状態だ。「おまえが壊したんだろ」と言われかねない。
僕はそんなふうに見えているものを、見なかったことにしてやり過ごしていることがよくある。
続きを読むパパちゃん、かっこいい!
娘はゲラである。
よく笑う。乳児の頃は全く感情を表に出さなかったし、目が小さいのに黒目がちだったので
夫婦で「グレイ」と呼んでいたが、すっかり人間らしくなってほっとしている今日この頃である。
で、感情が表に出るようになったら今度はそれまでの反動なのかよく笑うようになった。
笑いすぎである。
よく年頃の女性のことを「箸が転がってもおかしい時期」とかいうことがあるが、
今の娘は転がるどころか「箸」という字を見ただだけで笑い出しそうである。