もうだめかもしれない。

大丈夫ですかと聞かれたら、はい大丈夫ですと言うタイプの人間です。

膿を出す。

右手の中指が急に痛くなった。

見てみると、何だか少し赤く、そして腫れているようにも見える。

ぶつけた?はさんだ?どちらも覚えがない。

痛痒いというか、悪質な虫刺されみたいな感覚だった。
とはいえ、大事ではないと勝手に判断し、そのままにしておいた。

それから数日後である。

痛い。見ると指がパンパンに腫れている。
なんかこう、身がプリプリに入ったウインナーみたいな膨れ具合で、何だか表面もツヤッツヤである。

さらに爪の端っこがなぜか緑色になっているのである。

グロい。なにこのグロさ。

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好きなものを好きと 言える気持ち 抱きしめてたい

自分の好きなことを、好きだから続けている人が好きである。

そういう人の続けていることは、そこから好きなものへの愛情が見えてくるので見ていて気持ちがいいし、こちらまで楽しくなる。

だからこそそれを応援する人も増え、好循環になるのだろう。

僕は自分が好きだと人にきちんと伝えられない。

批判されそうな気がして、馬鹿にされそうな気がして、言えないのだ。

それを言えない時点で、僕はそれを「好きではない」のだ。

何を言われようが気にならないくらい好きなものがない、と考えてしまうと、自分が時折とても寂しい。

槇原敬之が「どんなときも」の中で

「好きなものを好きと 言える気持ち 抱きしめてたい」

と歌っていたが、さすがマッキーわかってる、って感じである。

自分のお弁当の写真とか撮り続けている人とか、模型を作り続けている人とか、散歩の途中で見つけた植物を模写している人とか

「それやって何になるの?」

と他の人からすれば言われてしまうかもしれないことを、毎日ただ好きだからやっている人を見てしまうと、

「俺、何もねえな」

となる。

離席

我々一般の会社員は、通常自分のデスクで仕事をしているけど、時々離席することがある。

理由はもちろんたくさんある。

まずは、会議、打ち合わせ。
仕事中なのだから当たり前だ。仕事は自分のデスクだけで出来るものではない。事件は会議室で起きている。

それから商談。
社外からの来訪者の対応。
これらもマストな用事である。商談室に行くと会社の偉い人と、おそらく旧知の中であろう取引先の偉い人が隅っこでひそひそ話してるのを見かけるけど、本当に大事な話をしてるのか、現役時代の雰囲気を味わいたくて商談プレイしてるのかわからない。

もちろん外出することもあるだろう。
出張、営業、市場調査、現場視察。
言い方はいろいろあるが、事務所を出ないと成立しない仕事は本当に多い。
また、我々企業戦士は時にはアウェイに単身突っ込んでいくことも辞さない。
燃料が片道分しか積間れていないときでも特攻覚悟で挑み玉砕することもあるだろう。

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鉄矢

古い映画版のドラえもんアマゾンプライムで配信されていたので見始めた。

子供と一緒に見ていると、武田鉄矢の歌が流れた。

「宇宙小戦争」や「雲の王国」。

ちょうど僕や妻が、今の僕の子供たちと同じくらいの歳の頃に見ていた映画では
いつも武田鉄矢が主題歌を担当していた。

僕は子供の頃「少年期」という歌が好きで、親に頼んで
ドラえもんの映画版で武田鉄矢が歌った曲だけを集めたアルバムを買ってもらったほどだ。

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自撮り

携帯電話にカメラが付いてから、誰しも一度は自撮りをしたことがあるはずだ。

ないですか?またまたあ。
ありますよね。時には眠れぬ深夜。あるいは暇な昼下がり。ふと魔が差した時間帯。
自分の顔がなぜか「おッ、今ちょっとイケてんじゃねえか…」と感じた瞬間…。

僕だってしましたよ。

以前友人と雑談中に話の流れでその友人の携帯に入っている写真を見ることになり、
何枚か見ていたら、いきなり彼の本気度120%という感じのキメッキメの自撮り画像だ出てきて思わず
「あ、ごめん」
と言って携帯を返したことがあった。あるあるだと思うんですけど、こういうときの正解って、何?
「お前www キメすぎwwwww」
などと笑い飛ばすべきだったか。今でもあの直後の僕と友人の気まずい沈黙は忘れられない。

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ホットサンド日和

ソロキャンプ。

 

一人でキャンプすることである。

アウトドアの趣味などないし、公園でレジャーシートを広げてお弁当でも食べよう、とピクニック気分で出かけても、ほんのちょっとレジャーシートの上に砂や土があると嫌な気分になるし、食べていたサンドイッチにでも虫が止まりそうになろうものなら

「だから外は嫌なんだよ!」

と吐き捨てる自信がある僕である。ソロキャンプなど別の世界の話、遠い海の向こうの国のおとぎ話とでも思っていたのだが、ここ最近急激にはまってしまった。

 

ソロキャンプにではない。ソロキャンプ動画にである。

 

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ジム

今行っているジムがかなり汚い。

古いのでマシンがきしむし、手入れもされていない。
いつも混んでいて、その9割がオーバー70では?と思えるほどの高齢化。
ジムというより老人ホームの健康ルームみたいな感じなのだ。
汗臭さよりも加齢臭、それ以上に匂い立つ湿布のにおいと立ち込める龍角散の香り。

入会して早数年。
これまでずっと我慢してきたが、つい先日、ランニングマシンで走りながらふと顔を上げた際
自分の前後左右が全て白髪、もしくは禿頭の老人たちで、走るというより歩く、それもリハビリか、というほどの
スピードでよちよちと歩く様子に気が付いた時、僕の中の何かが折れた。

ここではない、どこかへ
ここにいると自分の元気とか健康とか、その他もろもろのフィジカル的要素が彼らに全て吸収されていくような気がしたのである。

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モノマネ

年中の息子が幼稚園でモノマネをしているらしい。

何をしているのかと思えば、「相棒」の杉下右京だという。

これを聞いて思わず恥ずかしくなってしまった。
というのも、もとはと言えばそれは、僕が家で散々真似していたモノマネだからだ。

しかも自分のオリジナルではなく、有名なツイッタラー・八兆にそさんのモノマネを僕が真似したモノマネである。
それを息子がモノマネするから、モノマネのモノマネのモノマネであり、もはやフィルターを通し過ぎて原型がない。

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