sabutaitoru
サブタイトルが好きです。
小学生の頃、僕は特撮ヒーローものが好きで、よく当時ケイブンシャという出版社から出ていた
「スーパーヒーロー大百科」とか
「戦隊ヒーロー大百科」とか
「世界の超常現象100」とか
そういう類いの小さくて分厚い、粗悪な紙質の本を貪るように読み込んでいまして
(こういうの)
そういうのって後ろの方のページに放送時のサブタイトルリストっていうのが載っていたんですね。
番組ごとに色があって実に味わい深い。
第一話はみんな気合い入ってますからかっこいいタイトルが多い。
ちなみに僕がパッと出る一番かっこいい第一話は電子戦隊デンジマンの第一話
「超要塞へ急行せよ」
です。
もう「要塞」だけでも日常会話でまず使わずに死んで行く人が99%と思われるのに超まで付けて、その上「急行」させるのに「せよ」です。
「◯◯せよ」って今時クイズバラエティみたいなので指令カードに書かれている内容くらいでしか見たことないです。ただ、抗えないかっこよさがありませんか。
アツいオープニングテーマで今もファンが多い「宇宙刑事ギャバン」の第一話が
「東京地底の怪要塞」
この頃、特撮界に要塞ブームが来てたんでしょうか。
あと、全体的にかっこいいのが多いのが「ウルトラセブン」
第一話は
「姿なき挑戦者」
これから始まる、来るべき侵略者との戦闘の予兆みたいなものが静かに漂っていて最高にイカすタイトルですね。
で、1クール終わる頃には大体方向性が迷走するのか、少し2クール目からへんてこなタイトルが増える番組もあります。
一番びっくりしたのは僕が小4の時に放送していた日曜朝8時枠の「ブルースワット」という番組で、これは従来のメタルヒーローシリーズからの脱却を計ったのか、割合ハードな世界観で1クール目が構成されていて、当時高学年になりつつあった僕のハートを見事にわしづかんでいたのですが、やはりそれまでの視聴者を振り切ってしまっていたからか、2クール目から調整するようにタイトルが変わって行きました。
この辺は昔宝島社から出ていた「怪獣VOW」でもいじられてましたが、やはり避けては通れません。
第一話は
「ビギニング!」
英語です(カタカナですけど)
当時小学生の私は意味もわからず「ビギニング!」と脳裏に焼き付けておりました。
第4話の「ゲッタウェイ!」とかは今見るとやや恥ずかしいところも無くはないですが。
そのあともハード路線は続き
第10話「ザ・ミッション」
第11話「イエスタデイ…」
第12話「グッドバイ…」
とかっこいいタイトルが続きます。
まるで1クールで終わる勢い。熱量。飛ばしています。
第13話「デス・トラップ」
何やら波乱を感じさせる2クールめの幕開けかと思いきや!
第14話「極悪スター誕生」
!?
第17話「ズッコケ新隊員」
!!??
第21話「突撃爺ちゃん魂」
もうだめだ。引き返せない。
結局こんな感じで一年続き、ハードSF「ブルースワット」は二度と帰ってきませんでした。
ちなみに最終回というのも第一話と同じくらい気合いが入る為か、何となくかっこいいタイトルが多いです。
最後という立ち位置からか、どことなく希望のようなものを感じさせるタイトルが多いです。前述のデンジマンの最終回は
「響け希望の鐘よ」
ですからね。第一話も最終回もかっこいい。かっこいいぜデンジマン!
第20話に「ゴリラ少年大暴れ」とかありますけどね。
古いところで「レインボーマン」とかは
「虹に翔ける愛の戦士」
戦いに疲れ果て、輝く一線の虹となった一人の男の姿が、目に浮かびます。美しいタイトルです。
「はばたけ!鳥人よ」
とオープンエンディングな雰囲気。
まあ、ヒーローがひったくりに刺されて生死不明、というかなり衝撃的な最終回でしたが…
全然子供向けじゃない特撮ジェットマン - NAVER まとめ
サブタイトルだけ考えて架空のヒーローものを全51話分つくりたいです。
一応第45話あたりだけ考えてあります。
「俺の…兄!?」
想像力がかき立てられませんか。