黒歴史再び
こんにちは、hanadekameganetです。
さて、僕はなかなかモノが捨てられない断捨離の逆を行く続拾持(読みは各自にお任せします)の精神でやらせていただいているのですが
とはいえさすがに最近何でもぶち込んでおく収納ボックスがかなりぱんぱんになってきたため、ポリシーはあっさり捨て、中身を見直そうとしています。
何がそんなに入ってるんだと色々取り出してみますと
5年近く前に行った新婚旅行先で買ったクソしょうもないお土産が大事そうに詰め込まれていたりします。
誰の為でもない、自分の為のお土産です。
叫び声が聞こえるようです。
どこに飾る訳でもなく、収納ボックスに何年も詰め込まれていました。
大事にしてるんだか大事にしていないんだかわかりませんが、こういうのはやっぱり捨てられないんですね。
ちなみにミントタブレットは中身が入ったまま。特に腐ったりはしてませんがもう食べられません…
そして、この整理作業の中、僕は見つけてしまったのです。
この謎の小箱を。
もうここからでもはっきりとわかる禍々しいオーラ。
蓋を開けてみると…
oh...
そこに詰め込まれていたのは僕が中学生から高校生の頃に撮りためた様々な種類のビデオテープでした。
やけに小さいテープだなとお感じになる方もいると思いますが、このテープは「ミニDV」と言いまして、当時のビデオテープの記録媒体としてはそこそこ一般的だった記憶があります(約16年前)
当時はまだあまり家庭用のビデオカメラにハードディスクが搭載されているものはなかったのです。
僕は高校受験合格したら買ってくれと両親と祖父母にお願いし倒し、その執念もあってか合格した末に買ってもらったビデオカメラが嬉しくて嬉しくて、それこそ毎日のようにこのカメラでなんやかんやを撮っていた訳です。
今見るとでっかいし重いし古いのは否めないのですが、当時はこれでも家庭用としては結構上位機種だったはず。
で、テープです。
既に上の画像でおわかりかもしれませんがタイトルからなかなか香ばしい香りが漂ってきます。
「千葉男4人旅 前編」
TSUTAYAにあったら回転率ゼロと思われるタイトルです。
千葉、男、四人、旅。引きの要素ゼロです。
しかも前編です。前編ということは当然、
後編もあります。
そしてこちらについては謎のカップリング
「一人コント」も収録という大盤振る舞いです。
ええ?
ウソでしょ? いつそれやってたの?と自分の胸に手を置いて小一時間問いつめたいところですがこちらについては記憶の片隅になんとなくこびりついているヘドロのような思い出が顔を出しそうで顔を出さない、記憶の不可侵領域に近づいていることを僕の本能が察し、危険信号を出しています。
まだあんのかい!
今度は「一人芝居」になっています。
こちらはイッセー尾形さんばりの一人芝居でも収録されているんでしょうか。
自分で書いたはずなのに、高校生の頃の自分のことが既にわからなくなってきています。
「テープ1」「テープ2」「テープ3」
怖い怖い怖い!
何かの犯行現場でも収録されてるんでしょうか。
タイトルじゃないところが怖いですし、収録日が記録されているのがよけいに怖いです。
しかし、ここからが本当の勝負です。
実際に何がこの中に記録されているのか、僕はそれを知らねばならないのです。
確認するのはあの「一人コント」が収録されたテープです。
再生ボタンを押します。
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
これは
うわあああああああああああああああああああ!!!!!!!
ウソだろおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!
まさかとは思うけどまさかとは思うけど
もしかして君さ
stay goldを出した頃のsteady&coの降谷建志のつもりで一人でPV再現してる訳じゃないだろうね?
まさかね…いくらなんでもそんな…悪い冗談だよね…
本気だよ。こいつすげえやべえ奴じゃんかよ。
(※写真ではわかりませんが、実際にはCDを流してそれにあわせて歌っています)
15年前の自分から痛烈な攻撃でした。
すっかり記憶から抜け落ちていたとは言え、これはまず謝罪をさせてください。
降谷健志さん本当にすみません。あの頃大好きだっただけなんです。
本当に思うんですが、あの頃youtubeが普及してなくてよかった。
あの頃の僕の勢いなら確実にこれをアップしていたはずです。
形を変えて今アップしてるようなもんですが、これが何の加工もされず現物ママで全世界に発信されていたかと思うとちょっと本気でしばらく引きこもりそうです。
というかなぜこのテープのタイトル「一人コント」なの?
今見るとコントで間違いないけど、当時の僕はどう見ても本気っぽいし。
ちなみに本編(?)というべき「千葉男4人旅」は特筆すべき内容のない普通の旅行のビデオでしたが、一点だけ貴重な映像資料として
トゥナイト2が映っていました。
さて、続いて「一人芝居」のテープを確認します。
何やら携帯電話で指示を受け焦る男。アップ多用する演出にはまっていたらしい。
めちゃめちゃ気持ち悪い笑顔でこちらに語りかけて来る。
なぜか上履きの前で笑顔。
なんかショッカーの怪人のフィギュアが語りかけてきて会話をする男。
突然ギターを持って歌いだす。
当時持っていた携帯電話の画面がアップで映し出される。
(IDOの文字が15年の時の重みを感じさせます)
緑色のフィルターをかけた野心的な映像。
何これ?
そこに映っているのは自分なのに、全く知らない心の病気の人のビデオを見せられているようで、恐怖すら感じました。
デビッド・リンチとか寺山修司とかその辺りを当時認識して意識してたのか…ちょっと定かではないです。
これ以上見てると本当に怖くなりそうだったので、テープはまたもとの箱に戻してまた収納ボックスの奥深くにしまい込みました。
これだから片付けが進まないんです。