もうだめかもしれない。

大丈夫ですかと聞かれたら、はい大丈夫ですと言うタイプの人間です。

カナブンは踏むとミシリ…と音がする話

こんにちは、hanadekameganetです。


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面白いLINEのフレームがあったので、早速使ってみました。


モデルはおなじみ実父です。


まさしく文言にぴったりという感じで、こんなところで過去の記事で使った画像が役に立つとは思いませんでした。


hanadekameganet.hatenablog.com



こんなTシャツの中年がニコニコしながら歩いてたらいかにも保護されそうですし、何より確かに何かの右と左を間違えそうです。



父親ばかりではかわいそうなので、自分もやってみました。



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こういう写真を撮るときにやる変顔のテンプレとでも言うべき表情はぜひ今後の手本として頂きたいほどです。


何より最近どんどん父親に似てきたという恐怖に耐えきれず、顔を変えてしまうという悲しい性かもしれません。



遺伝遺伝遺伝遺伝遺伝遺伝遺伝遺伝遺伝遺伝遺伝遺伝遺伝遺伝遺伝遺伝遺伝遺伝遺伝遺伝遺伝遺伝遺伝




会社の帰り道、電車に乗っていたときのこと。


座席に着いていた僕は疲れてしまって目を閉じてうつらうつらしていたのですが、なんだか隣の人がもぞもぞと動いています。


薄く目を開けてみると若い女性がきょろきょろしています。


以前僕は電車の中で隣に座っているオジサンの手をひねり上げて「おめー今触ってただろ!」と一喝していた女子を見かけたことがあったので


「あ、痴漢だと思われてる!」


となぜか反射的に思ったのですが、もちろん僕は何もしておらず、むしろそう思うことの方が何かやましいところでもあったのかと言われてしまいそうですが、それはそれ、これはこれ。


(ちなみにそのとき捕まえられたオジサンは車内で駆けつけた駅員さんらしき人に「お嬢さんに聞けばわかるから!」と言ってました。自分で話せ


でも、なにやら様子が変です。


彼女のさらに隣にも女性がおり、立ち上がって何か手を振り回しています。


ん?


周りの乗客の人も何かざわざわしている様子…



と、目の前を何かが過ぎ去りました。


乗客の人たちがばばっと反応します。



カナブンです。



そう、車内に侵入したカナブンが僕の隣の女性の周りを飛び回っていたのです。


隣の女性は虫が嫌だったのか慌てて振り払い、さらにとなりの女性が立ち上がって虫をはたこうとしているようでした。


やがて女性の一撃が決まり、カナブンが僕のちょうど対面に座っているサラリーマン風の男性の足下にぽとりと落ちました。


カナブンは動きません。死んだのかな…飛び上がってこっち来ないといいなあ、虫キライなんだよな…。


と思っておりましたら、先ほど一撃を決めた女性がさっとやってきましてカナブンくんの真上に御御足を乗せ


ミシリ…


という感じでとどめを刺しました。


周りの乗客たちは一瞬の出来事に皆ハニワのような表情で「はにゃ?」とはに丸的に行く末を固唾を飲んで見守っています。


ゆっくり足が持ち上がると、もちろんそこにはたこせんべいさながらのぺちゃんこなカナブンくんが。


目の前でカナブンをぺちゃんこにされたサラリーマン氏は


「え? 俺? 俺がどうにかするの?」


みたいな感じでとりあえずカバンをごそごそやってます。


すると近くにいた女性がすかさず脇からティッシュをぱさり…といった感じでカナブンくんにかけてあげたではありませんか。


さすが日本女性たるもの、いついかなるときもティッシュは持ち歩くようにとの教えが身に付いています。


するとミシリ…とカナブンくんを成仏させた豪胆女性は我心得たりとばかりにそのティッシュごとわっしとカナブンくんのご遺体をひっつかむと、そのままなんと席に戻ったではありませんか。


しかも、僕の隣に座っている女性となにやら談笑を始めるという豪傑っぷり。


しばらくして女性は降りて行きましたが、手にはしっかりとカナブンくんをくるんだティッシュを持っていました。



夏の終わりに迷い込んだカナブンと、車内で起きたひとときの冒険を、僕はきっと忘れない。


あとあのミシリ…っていう音も忘れられない。