もうだめかもしれない。

大丈夫ですかと聞かれたら、はい大丈夫ですと言うタイプの人間です。

人生で初めての肛門科に行ってきた話

こんにちは、hanadekameganetです。

先日おしりの具合がどうもおかしい、というお話を書きましたが

あんまり気になるので、人生初めての「肛門科」に行ってきました。





地元で口コミのよさげなところを調べ、いざ出陣。

雰囲気はいい感じだったのでとりあえず一安心。

問診票にも出来るだけ正確に症状を書いて行きます。

これが曲者でして、当たり前なんですが全ての質問が
「今あなたの肛門はどういう状態ですか?」
と問いかけて来ているわけです。

ですが、僕は恐怖のあまり肛門をしっかりと鏡などで見たりせずに受診していました。

僕自身の感覚だと、なんか座ってるだけでも肛門が外側に飛び出してきそうな圧迫感を感じて立ち上がるたびにお尻を押さえていましたし、うんちをしようものなら毎回「これが最後…!」という覚悟で力んでいたもので、もう
「俺の尻は、終わった…」
くらいに思ってたもんですから、わざわざ見る必要なし!と勝手に思ってたんですね。

ですが、今このぽかぽかと温かい穏やかな肛門科の待合室で
「辛かったでしょう。さ…、肛門はどうですか?」
と慈しみ深い眼差しで問いかけられると
「お、オデはよう、オデはまだケツの穴怖くて見れてねえんだよう…」
と素直に告白したくなってしまいます。


とはいえ、症状は伝えなくてはなりません。


正直に内側から押し出されるような感覚があることや、熱や痛みを感じることを書きました。関係あるかわからないながら過去に前立腺炎になったことも書きました。もう隠したって仕方ありません。何しろこれから肛門を見せる相手です。他に何を隠すことがあるでしょうか。


やがて僕の番号が呼ばれます。
そう、肛門科というのはそのデリケートな立ち位置からか、患者は名前ではなく番号で呼ばれるのです。なんと優しいシステム。もちろんもう完全におしりが終わったと思っている僕としては「○○番!」と死刑囚が執行の日に独房から呼び出されるときのような気持ちで診察室へと向かいます。


診察室には誰もおらず、そこにはベッドと椅子のみがぽつんと置かれています。

めちゃめちゃ忙しそうな看護師さんがカーテンを開けてサッと入ってくるなり
「もうすぐ先生参りますので!」
と言ってまたサッと消えてしまいました。


どうやらかなり忙しい病院の忙しいタイミングに来てしまったようです。

手持ち無沙汰になったので、壁に貼られた「診察時の体位」というイラストを穴が空くほど見つめてみました。
横向きになった人の下半身にシーツがかけられ、その中央に穴が空いています。
どうもその穴から医師は肛門を見るようです。
以前僕は泌尿器科に行った際、仰向けで両足を持ち上げられた、「赤ちゃんのオムツ替えスタイル」で肛門を触診された経験があったのでこれには安心しました。
そうかよかった、娘のオムツ替えみたいな格好しなくていいんだ…


と安心したそのとき!


サッとカーテンが開いて先生が颯爽と登場しました。

心拍数がいきなりドクン!と上がります。

先生は問診票を見ながらいくつか質問して来ます。
「出血はあるの?」
「ないです…」
「うーん…まあ、ちょっと見ましょう」
スピーディ!
確かに見なければ始まりませんよね。
先ほどきちんと予習をしていた僕はスムーズに診察時の体位を取ります。

いつの間にか現れていた看護師さんがあうんの呼吸と言う感じでファサ…とシーツを僕の下半身にかけてきます。

「力抜いてくださいねー」


ああ…来る


来る。

来る…

あ…




キターッ!!!



「これ痛いです?」


僕としては正直この時点で先生の指が入ってるというよりもなんか肛門の内側が外に飛び出てしまったような、うんちが出てしまったような感覚だったので

「い、痛いです…」


と答えたのですが、先生は拍子抜けしたような声で

「これ?これを痛いって言ってるの?」

と聞いてきます。

僕は「はあ…」と急速に肛門への恐怖が失われつつあることを感じながら自信なく返事をします。


「次カメラ入れますね」


第二弾キターッ!


「足元のモニター見れます?」


モニター?

お尻の中のモニターを見るのか!?


目をやると、小型のモニターの中に何が何だかわからないピンク色が映っていました。


「ひー!!!」


と思いつつも凝視していると先生が


「これ今お尻の中なんですけどね。特に出血もないし、痔もね、これくらいのものはみんなあるので…まあ、きれいですね」

とカメラを入れたり出したりしながら言いました。


え…


そうなの?


「はい、いいですよー」


と診察は終了。


「あのー、おしりをね、お風呂で洗う習慣あります?」

これは恥ずかしい…!
きっと僕の肛門が汚かったということだろう、不潔にしていたから痛くなったんだと
「あまり、洗ってないかもしれません…」
と答えると
「ちょっと洗いすぎかもしれません。少し周りが乾いちゃってたんでね。こすり過ぎないようにしてください。おしりはね、洗いすぎない方がいいんですよ」

ええー!
おしり洗いすぎない方がいいのー!?


「ちょっとだけ周囲が炎症起こしてるので軟膏を出しますね。続けて塗ってみてください。はい、いいですよ」


終了



終了です。


結論から言うと


「なんでもなかった」


軟膏を付けてみたら痒みも引きました。


いやあ…あの肛門が飛び出てきそうな感覚はなんだったんでしょうか。
今となってはそっちの方が怖いです。

でも、恥ずかしいながらも専門家に見てもらってよかったと思ってます。
肛門って、普段意識してないのに本当何かあったらこれほど困るところは無いですね。もう毎日気になって仕方なかったです。


これからもおしりは洗いすぎずに清潔に保とうと思います!


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