もうだめかもしれない。

大丈夫ですかと聞かれたら、はい大丈夫ですと言うタイプの人間です。

古畑任三郎でしたという話

こんにちは、hanadekameganetです。


先日「R−1ぐらんぷり」を見てましたら


ハリウッドザコシショウさんが優勝されていました。


僕は名前を何かで見たことがある、くらいの認識しかなかったのですが


予備知識なしに見て結局笑ってしまったので、僕は面白いと思いましたし好きだなと感じました。


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その時に古畑任三郎の誇張したモノマネというのをやってまして


そういえば僕も昔古畑任三郎のモノマネをよくしていことを思い出しました。


僕は小学校四年生の時に初めて古畑任三郎をテレビで見て衝撃を受け


「これは面白い!!」


とVHSのビデオテープに3倍速ではなく標準で録画して毎週毎週真剣に見ていました。


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そのうち見るだけでは飽き足らず


古畑任三郎になりたい!」


と小学四年生にしてこじらせ


身悶えしておりました。


こじらせた僕はいてもたってもいられず


僕は録画したテープを流しながらテレビのスピーカーにラジカセをぴったりくっつけて音声を録音し


録音したカセットテープを少しずつ再生しながら大学ノートに古畑任三郎のセリフを書き留めて行きました。


いわゆる書き起こしというやつです。


当時僕が何といっても心底しびれていたのは解決編の古畑と犯人のやりとりでしたので


後半10分くらいの犯人との解決部分を全て書き起こし


自作した台本を何度も読み返して暗記しては


母親にその台本を渡し、


「自分は古畑の部分をやるから、犯人役のセリフを読んでくれ」


とお願いして毎週解決編の再現をやってました。


今から考えると毎週毎週結構な台詞量の解決編の台詞の書き起こしをして、それを暗記して、その上自分で再現するという


果てしない労力をよく続けていたなと思います。


まさに好きなものに対しては苦労を惜しまないタイプという感じですが


今ではすっかり人生省エネという感じで過ごしておりまして、あの頃の自分は今の自分は見せないようにしようと固く心に誓っております。


どれだけ僕が古畑が好きだったかというと


小学四年生の頃に転任した担任の先生のお別れ会の時に撮影したクラスの集合写真で


みんながピースする中僕は一人だけ古畑任三郎みたいなポーズをしていた、という部分でも見て取れるのですが


先生のお別れの場で自分の好きなもの押し付けてんじゃないよ、ということでまあとにかくそういう嫌なガキだったわけです。


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※ちなみにこのポーズです。


ただ、なにぶん子どもなのでモノを知らないんですね。


書き起こしててもよくわかってないのに書いてるから適当にごまかしてたりするんです。


覚えてるのは加藤治子が犯人の回で古畑が「デボラ・カーがとってもきれいでした」と言ってたところがあるんですけど


当然小学四年生はデボラ・カー知らないので僕は


「デボラ川がとってもきれいでした」


と景色のことだと思って自信満々にモノマネしながら母親に言ったら


「川じゃないわよ。カーよ。女優さんの名前」


といきなり本気の訂正をしてきてめちゃくちゃ恥ずかしかった、という記憶です。


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※ちなみにこの人。知らないって小学生は。


それでもとにかく古畑任三郎が好きだった僕は


小学六年生のとき、ついに「お楽しみ会」で体育館のステージを使ってクラスの男子とともに古畑任三郎を出しものにしてしまいました。


もちろん古畑役は僕、脚本・演出も僕。


独裁体制のもとクラスメイトたちを無理やり付き合わせ演じきりました。


黒い衣装は父親の喪服。


だぶだぶの喪服を着た小6の古畑任三郎。しかもズラをかぶる等の細かさはなく、スポーツ刈りのままという詰めの甘さ。


正直なところ全然反響はありませんでした。


まあ見てる相手が小学生なので、低学年の子とかは何が面白いんだかわからなかったのかもしれません。


とまあ、R−1ぐらんぷりを見ていたらそのときのなんとも苦々しい思い出がよみがえってきて


「お察しします」と言いたくなってしまいました。


ちなみに、もう亡くなってしまった僕の祖母は


小学生の僕が古畑任三郎が大好きで田村正和がかっこいいと伝えたところ


「なんかむにゃむにゃ言ってて何言ってるかわからんから嫌い」


田村正和を一刀両断していて幼心に非常にショックだったことを覚えています。


祖母の耳には田村正和のセリフ回しは


「アランバンデレンバンハンマーカンマー」


と聞こえていたのかもしれません。


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