もうだめかもしれない。

大丈夫ですかと聞かれたら、はい大丈夫ですと言うタイプの人間です。

スーパーにお肉と生ハムを忘れてきた話

こんにちは、hanadekameganetです。


今日は久々に奮発しまして、すき焼きを食べよう!という話になりまして。


我が家のサンクチュアリ、フェイバリットスーパーのヤオコーに行った訳です。


目的はすき焼き用のお肉。


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※イメージ。こんないいお肉ではありません。


しかし、いつになく子供達の機嫌がよくありません。


昼には近所のショッピングモールにあるキッズ広場で散々遊ばせて疲れているはずなのに、どこからそういう元気が出てくるのか不明です。


長男はカートを押しては暴走し、長女もちょこまかと走り回っておかしを振り回したりとやりたい放題。


何事もなければ10分もかからないであろう買い物がなんだかんだで倍近くかかってしまいました。


ただでさえ混んでいるスーパー。


ヘロヘロになってレジを追加。


サッカー台は満員でようやく空いた場所にやっとの思いでたどり着き、


結局お肉だけではな済まずに一週間分のなんやかんやの消耗品だの、なかったことに気がついたものだのを買い込んでいたら我が家だけ「ここコストコ?」という量になっていたカートからビニール袋に一つずつ商品を詰め込んでいきます。


そんな間にも長男は勝手にふらふらと歩き出し、サービスカウンター近くのペコちゃんにまとわりついたりしていたので連れ戻したり


長女も長女で駐車場の方に出て行こうとするのでそれを阻止したり


妻と協力体制をとっていてもなかなか袋詰め作業一つうまくいかない状態。


お互いどんどんイライラしてきてしまいます。


経験上こういうときはろくなことがない、とわかってはいるもののどうすることもできず、とにかく一刻も早く家に帰ってすきやきを食べよう、おなかがすいているのがイライラの原因の7割以上を占めているはず、と自分に言い聞かせて必死に袋詰め作業を終了させます。


妻は長女を抱っこしているので僕の方で大量のレジ袋を抱えて早くお菓子を食べたいとごねる長男の手を引きずんずんと駐車場を歩いてほぼ無言のまま車を発進させます。


なんとか家にたどり着き、家について袋から冷蔵庫へ食品類を移しているときに、妻が「あれっ」と嫌な感じの声を出しました。


なんだ、なんなんだ。


不吉な予感に僕の顔が歪みます。


「なに…?」


「お肉、無い…」


まさか。


すきやきしたいからスーパー行ったのに。


お肉が、ない。


「無いって…レシートは?」


「…レジ通ってる。ここ、ほら」


確かにレシートにはお肉が記録されています。


「あ、生ハムも無い」


レシートに記載のある生ハムも見当たりません。


考えられることはただ一つ。


サッカー台に置き忘れている、ということです。


しかし考えても判然としません。正直なところ疲れた頭でとにかく一刻も早く帰る事ばかり考えながら詰めていましたし、子供があちこち行くのでそれを見ているだけで精一杯でした。


疲れ切った体。すきやきを食べたい欲望。目の前にはすきやきのために揃えられたねぎ、豆腐、白滝、白菜、卵、割りした。無いのはそう、肉だけ。


スーパーまでは車で10分。


今ならまだ大丈夫かもしれない。


すがる思いで電話をしてみますと、親切などなたかがお店の人に言ってくれたらしく


サービスカウンターで預かっています、とのこと。よかった…


僕は額に「肉」の文字を浮かび上がらせながらハンドルを握って気分的には時速600キロくらいでスーパーに向かいお肉と生ハムを受け取りました。


なんと言っていいかわからず「あの、お肉と生ハムを忘れたものですが…」と名乗ったところ


「ああ、はいはい!」とものすごく頷かれすぐにわたしてもらえたので本当ヤオコー最高、という気分でした。


家に帰るとおなかをすかせた妻と子供達の視線は多少痛かったですが、すきやきはとりあえず美味しかったので食べ終わった後はようやく


「なんでお肉だけ入れ忘れるかね…」


と多少笑う余裕も出てきました。


お肉と生ハム、盗まれなくてよかったですが、


考えてみればサッカー台に放置されている生肉と生ハムを持っていく方が勇気いるかも、と思ったのでした。