もうだめかもしれない。

大丈夫ですかと聞かれたら、はい大丈夫ですと言うタイプの人間です。

食い過ぎ

相変わらず食べ過ぎ、飲み過ぎで太り続けている。

膨張し続けているために、最近では座っているだけで苦しい。

認めないようにしていたものの、そろそろ知らないふりも押し通せないレベルにきてしまった。

物理的に腹がせり出してきている。

以前買ったズボンの類ももうややスリム目のジーンズなどはとてもじゃないが履けない。


ここ最近はジーユーで買ったひたすらイージーな着心地のゴムの入ったパンツばかり履いている始末。

だって楽なんだもん。あーラクチン最高。

自分でもわかっているのだ。

だからこそスーパーに行くたびにあれだけ買いこんでいたおかきを買わないようになった。

しかし夜になると冷蔵庫の前でうろうろし、1本だけ、と缶チューハイを取り出すのだ。

そしてプシュっと開けたら最後、飲みながらどうしてもつまみが欲しくなってしまうのだ。

ここ最近はもうしょうがないので海苔を食べている。

味もついていないただの海苔を細かく、千切り、それを少しずつ食べながら缶チューハイを飲んでいるのだ。

これはこれでよいのだけど、淡々とそうやって飲んでいるとなんだかまるで作業のようで

「俺はなんのために酒を飲んでいるのだ…」

と虚しくなってくる。

酒が入ってくると気持ちが大きくなるので「まあ、そうは言っても少しくらい食ってもいいだろ」
とまた冷蔵庫の前をうろうろし始める。

ほんの少し残っている理性が「ダメだって」というものの、暴走し始めた脳にその言葉は虚しく響くのみ。

恐ろしい。この辺り人が犯罪に至るメカニズムとほとんど同じなのではないかと書いてて戦慄した。

ちょっとだけ、という気持ちで冷凍庫を漁ると息子のお弁当用の唐揚げが見つかったりする。

「まあ、2、3個だけだから」

とコープで妻が購入したお徳用唐揚げから一つかみの唐揚げを盗む。

チンするとめちゃめちゃいい匂いがするではないか。

酒と一緒に口に含めば溢れ出すジューシーな肉汁。

うまい。なんだこれ。うまい。

こうなると止まらない。もはや完全に理性を失った私は2本目の発泡酒を手に取り

次のつまみを探し出す。

先ほどの海苔が残っている。

これにわさび醤油をつけるっていうのはどうだ?

脳内会議が始まり、即「賛成!!」の声が上がった。

ふらつきはじめた足取りで醤油とわさびを冷蔵庫から取り出し、海苔につけて口に運ぶ!

うまい!!!

そういえば、切れてるチーズが残っていなかったか。

キムチはまだ残っていなかったか。

。。。

気がつくと午前2時。私は空き缶と大量の食い物を前にして呆然としているわけだ。

まるで怖い話のようだが、怖くもなんともない。自分の意志の弱さが怖いが。

そんなわけでいま私は順調に肥えています。