もうだめかもしれない。

大丈夫ですかと聞かれたら、はい大丈夫ですと言うタイプの人間です。

つる

老化現象の話ばかりで恐縮だが、体力の衰えが激しく時折そこそこ深刻に落ち込んでいる。

30代半ばの方にはお聞きしたいのですが、よくあちこち「つり」ませんか?

私はここ最近寝ている時に突然右足がピキーンとつる、という怪現象を発症するようになっている。

しかもつる、といってもなんというか太ももを中心にものすごい力で巨人に足を鷲掴みにされているように

擬音をあえてつけるならば

「ぎゅむむむむ」

という感じでつるのである。


一度この状態になるとしばらくは元にもどらない。

「あっ あっ…」

と呻きながら体制をあちこち変えては悶絶するのみ。出口のない海

脳裏に自分の母親が浮かぶ

私が中学生くらいの頃だったろうか。

日曜日、なかなか起きてこない母親に朝食を作ってもらおうと起こしに行くとガーガー寝ている。

「起きてよー」

と呼びかけるとのろのろと起き上がろうとした母親がいきなりもがきはじめたので

「どうしたの?」

と心配になって呼びかけると

「つ、つった‥」

とジタバタしていたものだ。その時の私はすっかり呆れて放ったらかしにして自分で適当に朝食を済ませてしまったが、今にして思うと
足をさするくらいのことはしてやればよかった。中学生くらいの男子は母親とは目で見えぬ壁に阻まれるものなので大目に見て欲しい。

とはいえ、あの頃の母親は今の私より10歳は年上だったはず。
随分と親より早く老化が進んでいるではないか。

この間自分で驚いたのは、背伸びをしたときだ。

なんとなしに家で「うーん」と背伸びをした。

その途端、ピキーンである。

さて、ここで世界まる見え名物5秒クイズ。

一体私はこのあとどこをつったのでしょうか?東山さん、お答えください。




さて、みなさん。おわかりいただけただろうか。それでは正解VTRをご覧いただこう。

正解は、「胸」である。

背伸びしたら背中か腕がつって欲しいじゃないですか。

なんで胸つるの。

しかもめちゃくちゃ痛くて

「…っ…!!!」

みたいに声にならない悲鳴をあげつつ思わずテーブルに片手ついてしばらく「ふーふー」と呼吸してましたからね。

その後、彼が注意深く背伸びをするようになったのは、言うまでもない。(まる見えナレーション風に読んでください)