もうだめかもしれない。

大丈夫ですかと聞かれたら、はい大丈夫ですと言うタイプの人間です。

プロテク

同じような話を何度も書いて恐縮だけど、体臭が気になるようになってきた。

30も半ばになると、世間ではもう立派な中年であり、自分が意識するしないを別として、
体は正直なもので若い頃よりも勝手にくさくなってくる。

最近暑い日が続き、ただでさえ子供の頃から汗っかきの僕は汗臭さに加えてもわんとした
なんとも言えないにおいが自分でもはっきりとわかるようになって、ここ最近ノイローゼ的に
「俺はくさい!俺はくさいんだ!」
と悲観的になっていた。

妻に聞いても「いや、そんなに気にならないよ。全然くさくないよ」と言ってくれるのだが
それはあまりに長く一緒にいるから鼻が慣れている可能性もあるし、なにより彼女は慢性的に鼻炎的なところもあるので
本当に僕の臭さが感知できていない可能性もある。

と、今までは「いやあ、中年になるとくさくなってきますなあ、トホホ」で濁してオチをつけるばかりのブログを書いていたのだが
もうそういう段階ではない。

これはなんらかの手段に出ないと、困るのは自分である。



つい最近、職場で同僚の女性と近距離で打ち合わせをしないといけない機会があり、その前段階で外出先から戻ってきていた僕は
十分自分が汗臭くなっていることを承知していたが、仕事なので仕方ないと気にしないふりをして一生懸命話していたのだが
会話の合間合間に女性は気付かれないようにさりげなく自分のにおいを嗅いでいるように見えた。

これは、彼女に「このにおいはもしかして自分かしら?」と気を使わせてしまうくらい俺のにおいがにおっているということなのでは!?
もはやそこまで自分の体臭はキテいるのでは!?

と発狂寸前になったため、早速検索しまくり、ついに未経験の「中年男性向けボディソープ」という領域に足を踏み入れることを決意したのである。

確かに少しの勇気はいった。

だってこれを買ったらわかってはいたけど本当に自分が中年だって認めたようなものじゃん!?
やっぱり心はヤングでいたいじゃん!?

というのもあらかた嘘ではないが、本音を言えば「言うてもこれを使うほどじゃまあないでしょ…」という思いもどこかにあったのだ。
その自分の考えを覆さなければいけない恐怖と葛藤。
中年男性向けボディソープはまさにその試金石であった。

いざ調べ始めるとまあ出てくる出てくる。CMでよく流れて知っていたものもあれば、聞いたことないけどやたらとレビューがいいもの、怪しいけど超高いものなどなど、
「世の中のおじさんめちゃめちゃ体臭気にしてるじゃん!」
と世のおじさんたちが急にかわいそうというか、愛おしく健気に思えてきてしまった。これだけみんな気にしてるんだから、もうすこし優しくしないとな。
と我が身を振り返る。でも電車の中のおじさんってやっぱりくさいしな。明日はわが身だな。気をつけよう。

いろいろ調べた結果、ライオンの「プロテク」というボディソープを使ってみることにした。
理由は明快。安いからだ。

知らなかったのだが、こういった機能系ボディソープってめちゃくちゃ高いのである。
今まで我が家で使っていた普通のボディソープはダブなのだが、大体詰め替え250円くらいで買っているのだけど、平気で1,000円近くするものばかり。
日常的に使う消耗品、それも僕しか使わないものでそこまでのお金を使うのも気が引けた。その点プロテクはちょっと安かったのだ。まあ、とりあえずものは試しなので。

プロテク、という名前も硬派でいいではないか。
おそらくだけど「(においを)プロテクト」という意味と「プロのテクニック」というダブルミーニングなのだろう。完全に推測だけど。

先ほど早速ファーストプロテクをしてきた。
正直わからない。ダブほどいわゆるボディソープ臭がないのだ。鼻を近づけて嗅いでみると、なんというか、皮膚のにおいがする。
よけいな香りづけをしていない、ということなのだとおもうけど、香りで誤魔化していない分、素材で勝負、みたいな感じでやや不安である。

これから続けてみて、平日職場で「あ、くさくない!」となればプロテクの本領発揮というところだ。

プロテクよ、これからお前の真価が問われるぞ。
くさくない俺であれ。