もうだめかもしれない。

大丈夫ですかと聞かれたら、はい大丈夫ですと言うタイプの人間です。

言い間違い

ほぼ日刊イトイ新聞から「言いまつがい」という本が昔出ていたが、日常の言い間違いというのはあとから考えると全然面白くないことでも、そのときはツボにはまったように面白い、ということが時々ある。

先日同僚の女性と音楽の話題になって、僕は最近知った
「ネバーヤングビーチというバンドのボーカルは高橋一生の弟らしいですね!知ってました??」
というつもりで
「ネバーヤングビーチというバンドのボーカルは坂本一生の弟らしいですね?知ってました?」
と言ってしまった。


僕はしばらく気づきもせず返事を待っていたが、同僚の女性は言いにくそうにおずおずと
「…高橋一生じゃない?」
と言ってくれた。赤面である。坂本一生って、タンクトップの人じゃん。新加勢大周じゃん。坂本一生の弟がバンドのボーカルって、それ本当だったら確かにへえ〜とはなるけど。
しかも、近くにいた20代前半の取引先の女性はなんのことやらでぽかーんだった。時代とは。

そんなことがあった日、
家に戻って妻と話をしていたら、
「ねえねえ、津田沼津田沼太郎があるの知ってた?」
と言ってくるので、なんのことだろう?と思っていたら
「ねえねえ、津田沼すたみな太郎があるの知ってた?」
と言いたかったらしい。(補足するとすたみな太郎というのは和・洋・中ありとあらゆる食べ物があるやすいバイキングのことである)

津田沼太郎って。誰なんだよ。なんか度の強いメガネかけてそうだよ。

ちなみに妻の父親は、僕と初めて顔合わせで食事をした際、「梅の花」というお店だったのだけど
気まずかったからか話題をなぜか窓に持って行って、はめごろしの窓を見て
「あ、この窓は梅ごろしなんだ」
と真顔で言っていた。
僕も僕で緊張していたので
「梅殺しという建築技法があるのだろうか…」
などと一瞬考えてしまうプリティぶりであった。微笑ましい世界である。

とにかく、大人の世界というのは基本的にはあまりみんな失敗をしないし、みんなまじめなので、あまりこういったことは起きないのだが、
ときに意図せず起こるこうしたハプニング的な言い間違いというのは、そのときの状況や、相手のパーソナリティひっくるめて「面白い」ということが多いので、今こうして文章に書き起こしてみるとそんなに面白くもないのだけど、僕としては思い出してはやっぱり「へへへ」となるような言い間違いばかりだったので、あの時の滑稽さが1%でも伝われば幸いです。