2/24 救急箱
1ヶ月ぶりに出勤する。
家に出ること自体が3週間ぶりくらいなので、外に出ること自体が怖い。
マスクをして、何度も手を洗って除菌スプレーを吹きかけてから外に出る。
外に出た途端に若い男性とぶつかりそうになり、思わず大袈裟に避けてしまった。
気を悪くしたかもしれないが、仕方ない。許して。
電車は空いているけど、思ったよりは空いてない、というのが正直なところ。
ただ、以前と違うのは座れるくらいの空き具合にも関わらず、座席に詰めて座らないところ。
みんな気をつけている。気にせず空いているところに座っちゃう人もいるけど、俺は座ったあとに隣に人が来たら気になってしまうから、会社の最寄り駅までは立っていった。
会社はガラガラで、普段しまっているはずの扉が開放されていたりして、いろいろ今までと違う。そして、電話が全然鳴らない。人もほとんどいないのでシーンとしていて声を発せられない雰囲気。
上司と同僚が数名来ていたので、恐る恐る挨拶。
普段テレワークでメールもしているし、チームメンバーのLINEグループで雑談をすることもあるのだけど、会うの自体は本当に久しぶりなので思わず他愛のない会話をしてしまう。
普通のことなのに、とても久しぶりな感覚。あまり喋らない方がいいのだろうけど、やはり人と話すということは、楽しいな、と当たり前のことを思う。
電車が混まないうちに帰ろうと思って、夕方前に帰宅。
家に帰ると、ひさしぶりに外に出たり電車に乗ったからか、異常に疲れている。ソファに横になってうたた寝してしまう。
夕飯はハヤシライス。おいしい。久しぶり。
娘が「アイスがあと一個残ってるから食べていいよ!」と言うのでもらった。
セブンで売ってるワッフルコーンのアイス。おいしい。食後に甘いものを食べるのは楽しい。
救急箱を買った。
会社の健康組合で安く常備薬を買ったからだ。今まで何度も案内をもらっても一回も買わなかったのだが、今年初めて買ってしまった。不安がそうさせるのだろう。別に太田胃酸やパブロンを買ったところで感染を防げるわけでもないのだが、備えるマインドになっているのは仕方ない。
昔実家で救急箱があったときはダサいなあ、ジジくさいなあと漠然と思っていたのだが、やっぱり救急箱はあったほうがいい。
というわけで、俺は今救急箱に嬉々として薬を詰め込んでいる。