もうだめかもしれない。

大丈夫ですかと聞かれたら、はい大丈夫ですと言うタイプの人間です。

カフェラッテのCM

古いカフェラッテ マウントレーニアのCMが好きだ。

ARATA(今は井浦新さんなんですね)と伊藤歩が出ていた、もう何年も前のCMである。

なんてことない大人の恋愛ストーリーもの、と言ってしまえばそれまでなのだが、
BGMの曲と、キャスティングされた二人の役者さんと相まって、
私の中でのカフェラッテブランディングが確立されたのは間違いない。
今でもお昼ご飯をコンビニで買って済ます日は、サンドイッチとマウントレーニアである。
もっと言うと、おにぎりとマウントレーニアを買う日もあるほどだ。


とにかくチルドカップのコーヒー飲料を買うとき、必ず手を伸ばすのはマウントレーニア
となったのはこのCMが原因であると見て間違いない。
そう考えるとCMの効果ってバカにならないし、CMにどのタレントを起用するのか、
というのはその後を左右する大きなポイントであることは間違いない。

曲も好きなので、結局探してitunesでダウンロードした。
ベベチオというアーティストの「ブラウニー」と言う曲だった。
今でも通勤時に聞いている。
このCMがもたらす経済効果は計り知れないのである。
サンプルがn数1で申し訳ないのだが。

なんでこのCMがこんなに好きなのかな、と思うと、
なんとなくだけど、このCMをよく見かけていた時期、自分にとって楽しいことが多かったのかもしれない、と思った。
自分にとってプラスな感情が多い時期に見かけていたものに、ネガティブなイメージは持ちにくい。

それと、このCM自体がなんというか、これから始まる恋の予感に全体通して満ちていて、
とにかく幸せな世界観であった。

以前から憎からず思い合っていた男女が、大人になって再会する。
二人は互いに惹かれあいながらも、近からず遠からずの距離感を保ちながら仲のよい友人のような、
きょうだいのような関係を続け、女性の留学など、時間も距離も再びおくことになりつつも
また出会い、そしてついに想いを告げる。

こうやって書いてしまうとベタベタで全然つまんなそうなんですけど、役者の力、
演出、音楽とそれぞれが作用しあって、多幸感に満ちた、静かで地味ながらも、ずっと見ていたいCMになっていると思う。

私はソファ廃人(このブログで頻出する私が帰宅後にソファでスマホ片手に気がつくと数時間動画を見続けている状態)のとき
このCMのシリーズをひたすら見続けていたことがあった。シリーズでかなりの本数があって、全部追うとドラマ一本見終えたくらいのボリュームがある。

私はこのCMと「蜜の味」というドラマで完全にARATAファンになった(未だにARATAって書くほうがしっくりくる)
共通点はどちらもARATAはよくモテる、ということである。

楽しい時期によく見ていた、多幸感に満ちたCM。
そこに悪い感情を持つはずがない。

私はマウントレーニアを手に取ることで、ほんの少しでも楽しかった時間を取り戻そうとしているのかもしれない。
そう思って、ちゅうちゅうとストローを吸う。