もうだめかもしれない。

大丈夫ですかと聞かれたら、はい大丈夫ですと言うタイプの人間です。

おじさんのかさは黄色かったという話

こんにちは、hanadekameganetです。


最近妻が息子のうんち写真を送って来るので困っている、というお話を書きまして


妻にも弱めに抗議をしたのですが、本日このようなLINEが送られてきまして


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うんこって言っちゃったよ!


もはやオブラートに包む気すらない純度100%混じりっけなしの直球勝負です。





そして安定のブツを激写した写真とともに、今回は激戦を乗り切った息子の何とも痛切な表情まで。


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これは辛そうです。


まったく私の主張が彼女の心に届いていないことが判明したのですが


LINEには続きがありまして


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ズルいよ!


こんな胸キュン画像をまるで口直しみたいに添付されてきたら僕としても抜きかけた刀を鞘に納めざるを得ません。(若干長女は首を絞められているように見えなくもないですが…)


まったく卑怯な手を使ってくるものです。


でも、この写真だけでよくない?前半いらなくない?と思ったのは内緒なのであります。

おじさんのかさ


今日会社から帰るとき、乗り込んだエレベーターの中で、僕が以前いた部署の部長さんとばったり一緒になりました。


その部長さんは喋ると非常に愉快な方なんですけど、黙っていると眉間に500円玉が3枚くらい挟めそうなほどしわが寄ってたり、オールバックにヒゲを蓄えている、というようなややコワモテ系の方です。


僕も反射的に「お疲れ様ですっ」などと思わずいつもの猫背を犬背くらいにして挨拶したんですが


なんだかその部長さんに違和感を感じて「ん?」と目を凝らしたところ


部長さんは、どういうわけだか小学生の子供が親に持たされているような、小さくて黄色い傘を持っていました。


基本黒系のファッションでばっちりキメている方なのでその黄色は非常によく映えており「これ、今月のレオンで特集されてた奴」とかYAZAWAも真っ青の口調で自信満々に言われたら「なるほど〜」と思わず言ってしまいそうな感じだったのですが


それにしたって小さい。全身雨から守れるのか不安なほどです。


そこで僕は言わなきゃいいのに思わず言ってしまったんです。


「傘、黄色いんですね」と。


流れる沈黙。二人きりのエレベーター。深まる眉間のしわ。


バカバカバカ!なんで余計なこと言うんだよ!傘が黄色くたっていいだろ!目立つし!


秒速2万キロくらいの勢いで後悔して脇汗をかきはじめていた僕に対して、部長さんはシブい表情のまま言いました。


「傘とかはさ、オレどうでもいいから、その辺にあったヤツ適当に持ってきちゃうんだよね」


けだし、名言です。


毛筆で書いて居酒屋に貼っておきたい。


「成り上がり」から抜粋したのかな?というほどの不思議なオーラを持った言葉です。


僕は「なるほどですねー」などとヘラヘラ相槌を打ってごまかしました。何がなるほどなんだ。お前は何を納得したんだ?ともう一人の自分が詰問してきます。


やがてエレベーターが1階に到着し、外に出ます。


助かったー、とそそくさと外に出ると、雨は降っていない様子。


僕は折りたたみを持ってきていたので、傘を出さずにすんでよかった、と「じゃあ、おつかれさまでしたー」と言って帰ろうとすると部長さんは


「オレ、これから本屋寄るから。これ、やるよ」


といきなり傘を差し出してきました。


えええ?


なぜか反射的に手を出してしまった僕に黄色い傘を持たせると、部長さんは小走りでそのまま「じゃ」と行ってしまいました。


あとに残されたのは黄色い傘を持った一人の男。


な、なんで…


と混乱しつつも傘を持って帰路につく僕。


多分、多分ですけど、傘のことイジられた、と思って急に黄色い傘を持っているのが恥ずかしくなったのかな…と後から思いました。


それにしたって、渡さなくても…


で、よく見てみたんですけど、どう見ても子供用の小さい傘でした。


お子さんが小さいときに使ってた思い出のある傘なのでは…とか思ったので、とりあえず雨も降っていないことだし、と


一度事務所に戻って共用の傘立てに戻しました。


おじさんの持っている傘は黒いとは限らない。


それが今日私の学んだことです。