過去の自分と対決した話 後編
というわけで、続きです。
もうだいぶ過去の自分のなんというか、悪意のない無邪気な毒みたいなものを延々と飲まされてきていて相当体にきている状況なんですが、過去の自分と決別するためにもこの行為を途中で止めることはできません。
13年前のロッキンオンジャパンフェスのパスを大事そうに取ってあるあたり「ああ、この人よっぽどこういうのに行けたのが嬉しかったんだろうなあ…」と思えて泣けます。
協賛がボーダフォンです。時代です。
そしてこういう人はきちんと学生証を大事に取ってあったりします。
一番古い中学一年生の時のやつ、まだあどけないですね。
高校一年生のときのやつ。出た。センター分け。
高校二年生のときのやつ。この一年で何があった。ちなみにこの時の髪型は毎朝洗面所で髪の毛逆立てるのに30分以上かかっていた記憶があります。もう二度とやりません。
今度は「就職活動ゾーン」です。これも受験と一緒。とにかく企業研究とか会社説明会とか行きまくって挙げ句の果てにはSPIとか一般常識とかそういう筆記対策までやりはじめたものですから参考書ばっかり買ってたために大量に残っています。「面接の達人」という本も図書館であるだけ借りて全部読んだはず。たぶんあの当時は達人になったと錯覚するくらいには自分を洗脳できてました。こわいよ。やっぱりここも怨念が込められているので早めの成仏させておきましょう。
四季報ってこんなになる?というくらい朽ち果てた会社四季報が。
また勉強してるよ、この人。
出たー、リクルートのお金払うと適正な職業を教えてくれるっていうやつー。
当時血迷ってこの高い検査まで受けておりました。
こちらは会社説明会にせっせと通って集めたパンフレット。もう後半パンフレット集めに行ってんのかってくらいの状態に。
と、ここである程度整理ができたかなと思ってましたら母親から「別のとこにももう何箱かあるから、それもみといてね」という驚愕の一言。
まだあるんかい!!!
こちらがそのラインナップ。先ほどとは少々毛色が異なり、普段使わないようなものを取っておくために保管しておいた感じです。見ながら思い出したのですが、これは当時の僕が「将来プレミアムがつきそうだ」と判断して残しておいたものたちなのです。
さて、小学生の僕が当時「将来高くなりそうだ」と思っていたものとは一体なんだったんでしょうか。
しょっぱなから食品が出てきてしまいました。なにこれ。ジェリービーンズみたいなやつです。
おそらくおもちゃショーか何かに連れて行ってもらった時にバンダイのブースでもらえたと思われるパンフレット。ただで配っていた紙が将来値打ちが出る、と思っていたのはおそらく当時流行していたなんでも鑑定団の影響かと思われます。ちなみに僕は当時おもちゃ鑑定士の北原照久氏の著書を買って熟読していました。
なんかスーパーファミコンに2個カセットが使える器具とか紹介されてます。当時僕はテレビゲーム関係を親の方針で一切買ってもらえない家庭に育ったので、どんな気持ちでこの冊子を見ていたのかと思うと胸が締め付けられます。
hanadekameganet.hatenablog.com
(その暗黒の記憶はこちらの記事に)
さらに時代の象徴、モーニング娘。の思い切り海賊版っぽいグッズ。
何故このふたりのチョイス。
文字盤部分のメンバーは写真が完全に溶けかかっていて誰が誰か判別不能レベルでした。というか、これどこで手に入れたんだろう。
さらにJリーグカード97年度版。Jリーグチップスというお菓子のおまけだったはず。
またもや食品。先日製造終了となった明治のカルミンです。
賞味期限が20年前に切れてました。賞味期限の観念が当時の僕にはなかったんでしょうか。
DCカードのたぬきと河童です。中井貴一はいませんでした。というか、これは今見ても普通にかわいいので、このまま綺麗に取っておこうと思います。こどもにあげたら速攻でボロボロにされそうなので。
今はなきあさひ銀行のミッフィーのノベルティ。ばんそうこうでした。これもかわいい。
これだけ毛色が違いますが、上野の蚤の市かなんかで怪しいおっちゃんから買った「ロボット刑事K」という特撮ドラマのメンコです。これもたぶん値段があがるとか思って買ったんでしょうね…。
リザーブ友の会のメモ帳です。
今見ると当時のイケてる人が総動員されてるような豪華なCMですね。なかなか敷居の高い友の会です。当時小学生の僕もなんだかわからないけどかっこいいと思って見てた記憶があります。
と…これで何とか全ての思い出との対決を終え、僕はぼろぼろになりながらも過去の自分との決別を行うことができました。
ほとんどのものは捨て、ほんの少しの荷物だけを詰め直して後日取りに来ることにしたところ母親から
「そうそう、あれは取っておくでしょ。あんたが友達と作ってた映画は」
!!!!!
「これ」
と行って差し出されたテープは
「VIRUS-ウイルス-」
うわあああああああああああ!!!!!
「スピーディーな展開とショッキングな結末で賛否両論を巻き起こした心理サスペンス」を中学生がどうやって作っていたのか、興味深いですが、このテープはとりあえず実家が朽ち果てるまでクローゼットの奥深くにしまい込んでおくことにいたしました。