もうだめかもしれない。

大丈夫ですかと聞かれたら、はい大丈夫ですと言うタイプの人間です。

暑さが落ち着いてだいぶ涼しくなった。風が冷たいと感じる瞬間も増え、夜にエアコンをつけずに眠れるようになった。気怠い暑さの余韻と涼しさ、夏の終盤のこの感覚はいつも最高だ。無意味に家の前に夜に出て行ってしばらく街灯の下を歩いてみたりしてリリカルな気分を味わおうと思ったらクソでかいゴキブリが歩道をサササと横切ったので悲鳴を上げた。ふざけんなよ。浸ってんだよこっちは。また夏が終わり次の季節までのエアポケットのような日々が始まる。今年の夏も誰かの物語がいくつか綴られていくつかの恋が始まりいくつかの恋が終わる。そして皆年を一つ取る。