もうだめかもしれない。

大丈夫ですかと聞かれたら、はい大丈夫ですと言うタイプの人間です。

ドッペルゲンガー

仕事の途中、休憩で、ふと立ち寄ったマクドナルドで妻にそっくりな女性を見かけた。

ほんとに、ちょっと雰囲気が、とかのレベルじゃない。体型、髪の色、髪型、着ている服装、バッグに靴。全てが妻だった。

一瞬えっ!?と思って少し落ち着いて、めちゃくちゃ持ってそう、というか好きそうできっと本人がお店で見つけたら買いそうだなとは思うけど、本人が持ってないであろう服であることがわかったので、違う人なのだとわかった。

それにしてもよく似ている。

ほんとに似ている。

妻の顔は夫の私から見ても特徴的で、特に目元は非常に個性的なのだが、それが完全に再現されていた。あと頬の辺りのそばかすとか、ちょっとした仕草とか本当に似ている。

 


だけど、別の男の人と楽しそうに話をしている。子供はいない。

 


妻が子供をほったらかして浮気してると言われたら、服装さえ変えていれば信じるレベルだった。

多分俺ですら凝視して服が違うから違うか、と思ったくらいだから、彼女の友人レベルだったら絶対間違える。

 


驚き過ぎてただこれだけの話を書いてしまったんだけど、書いて見ても驚きはなくならない。よく世界に三人は自分とそっくりな人がいると言うけど、一人目を見つけた、と思った。あと二人いるのか。全員集めて並べたいな。なんか面白いし。

自信に理由はいらない

■息子が茶碗の中の平均的なご飯一杯分の米粒の数は二千粒なんだと言い出した。

ここ最近の幼稚園は食育なのかわからないがそんなことまで教えるんだなあなんて呑気に思っていたが、やけに息子は二千粒というワードにハマってしまったらしく、食事中そればっかり言うので食べる度に「今口の中にあるのは大体200粒くらいだろうか…」とか考えてる自分がいて嫌なんですけど。

 


■最近サブウェイ行って思ったんですけどね、あれ注文すること多すぎません?

パンと野菜とソース選ぶんですけど、後ろの人もいるし、何があるかそもそも全体像把握してないからあわあわしてたら全部おススメされたんで全部「それで」って言いました。

店員のお姉さんが可愛かったんで「俺は自分なりのチョイスもその気になれば出来るけど、あえてしてないだけだから。一周回っておススメそのまま受け入れスタイルもアリかなと思ってやってるだけだから」という雰囲気を出来るだけ出しといた。

まあそれで十分美味しかったんで別にいいんですけど。アレは絶対事前に決めておかないと間に合わないですよ。みんな最初に決めてってるんですか?あとサブウェイってなんでサブウェイ?メトロだと気分でないから?

 


■あのですね、なぜか知らないんですけど自信満々な人いるじゃないですか。

で、そういう奴には2種類いて、実際に中身も伴ってるんだけどビッグマウスってタイプと、何もできねえくせに謎の自信があるタイプとがいて後者のことが本当に俺は大嫌いなんだけど、この間何かで「自信を持つのに理由はなくていいんですよ」みたいな言葉を聞いて「えーッ!?」ってなった。目から鱗、というよりは足元の土台が抜けてひっくり返るタイプの「えーッ」だった。理由、いらないの??

確かに理由はいらないんだろうな。周りの中身スカスカ自信満々野郎見てると、必要なのって「そんな自分を見る周囲の目を気にしないハートの強さ」なんじゃない?って思うから。そんなもん、生まれつきのもんだろ。

って思うんで今日も俺は自信なさそうに俯いて生きてます。

新人ちゃん

■「新人ちゃん」という言葉が死ぬほど嫌いで、この言い方をするやつも好きじゃない。

 


もちろんそれを言ってる人の意味合いや状況によるとも思うけど、あまりいい気分にはならない。この言葉が持つ、新人を軽んじるニュアンスに何か抵抗を感じてるんだとは思うんだけど、それ以上のことはわからない。

言葉一つに目くじら立ててたらキリがないよねって、ほんとその通りなんだけど、スルーできないで心の中に澱のように溜まっていくことがいくつも存在している。

学生の頃新宿のデパートで品出しのバイトを短期だがしたことがあり、その時妙齢の女性ベテランパートみたいな人に「この子、新人ちゃん。教えといて」と指導係的な役割になった男性に俺を引き渡した。その時の両者の間に漂う何とも言えない「めんどくせえなあ」という空気。ああいうものって若い頃、新人時代というのは余計に敏感に感じるものだし、いつまでも覚えていたりする。

 


で、後年自分が社会人になってからもこの思いってなくなることがなくて、特に今の会社は新卒で入って何にもわかりませんみたいあ時期に今考えてもこちらが恥ずかしくなるような意地悪まがいのことをされて仕事を覚えるのに無駄に遠回りをした記憶があるので、次の新人に同じ思いをさせまいと俺は自分でマニュアルを作って教育係になった時に過剰とも思えるくらいつきっきりで仕事を教えた。まあどっちもどっちなんだけど、ある意味俺はその時俺に仕事を教えなかった奴らへの復讐みたいな怒りもその原動力になっていたからほとんど自己満足みたいな感じでやっていたし、そいつが悪くもないのに見せしめみたいに怒られたときには抗議した。

 


そんな風に数年間同じ部署で一緒に仕事をした後輩が、昨年末で会社を辞めた。

家庭の事情もあり、地元に戻ることになったからだと言う。

自分なりに一生懸命仕事を教えたという思いもあったから少し残念ではあったけど、新しい出発を気持ちよく送り出してやりたいという気持ちで送別会をした。

 


飲み会終わりのLINEで、社会人として最初に入った会社で、あなたに仕事を教えてもらえてよかった、という内容が書かれていた。

泣かせるんじゃないよ、と軽い調子で返したけど、実際俺はちょっとだけ泣いた。ちょっとだけね。

見てろよデアゴスティーニ

あんまり人に言ってないんですけどね。

続けてることがあるんですよ。

 

 

 

そこではここで、クエスチョン。

見たことありそうでないもの、なんだと思います?

坂東さん、スーパーひとしくんですね。

自信がおありで?なるほど、わかりました。それでは正解です!ふしぎ、発見!

正解は「デアゴスティーニで最後まで揃えて完成させた人」です!

坂東さん残念!スーパーひとしくん、没シュートです!♪テレッテレッぼわわ~んじゃないんだようるせえな。

 


そう、俺はデアゴスティーニで昨年から刊行されている「週刊ムーミンハウスをつくる」を定期購読しているのである。

一号あたり大体一つの家具とハウスの一部みたいなのが付いていて、それを少しずつ組み上げていくと、いつのまにか大きなハウスが完成する、という仕組みなわけ。

 


ここで疑問になるのは、

ムーミン、そんなに好きなの?」

という部分かと思う。

わかってるわかってる、焦らない焦らない。お答えしましょう。ずばり!「そんなに好きじゃない」

もうね、一時の熱だったとしか思えないんですけど、テレビのCMで見かけたときにあっ、これは買わねば!と思ってしまったんですよ。で、一度買い始めたらこれってなんとぴったり100号で完成するんですって。100号って、週刊だからまる2年。去年の8月からスタートしてるから、100号目が届く頃には飯能市ムーミンワールドも完成してるってわけですよTHIS IS マーケティング!俺たちの消費行動はデアゴスティーニに見透かされてる!!

 


でね、ほとんどの人がご存知ないかなと思いますので書いておきますけど、デアゴスティーニの本って創刊した時はCMもよく見るし本屋さんでも見かけるんですけど、そのあとパタッと見なくなるじゃないですか。アレ、どうなってるかというとですね。

デアゴスティーニ側も本屋さんに売れるかどうかわからない100号まで納品したくないから大体本屋に並ぶのは最初の何号かだけで、あとは直接続けたい人にだけ通販するシステムなんですよ。創刊号がやけに気前がいい中身が入ってるのも、安いのも、全てはこの「揃えないと完成しない無限地獄」に引き入れるための罠!一度足を踏み入れたが最後、あとは続けるか、めちゃくちゃ中途半端な状態までしか作れない代物を抱えて泣き寝入りするかの完成or DIE。

ということで今俺は折り返し地点の50号を受け取って呆然としているところです。

 


しかも総額で言うとぶっちゃけ10万とか超えちゃうんですね。もうわかってたんですけど

何かね、熱に浮かされてまして。怖。なんだろあれ、デング熱

お金がかかるだけあってそれなりに立派なものになるんですけど、サイズもでっかいんですね。当然場所を取る、と。

しかもご存知のように我が家には6歳と4歳のピュアなボーイズアンドガールズがいるわけ。どうなるっかって?もうデストロイ、スクラップアンドスクラップですよ。

 


てこともあって、実はこの1年間、俺は粛々と実家にムーミンハウスを送り続けている。

 


実家に送り続けているため、開けていないパッケージが溜まり続け、つい先日ついに母親から

「あんたッ!いつまでこれ積んどけばいいのよッ!」

と激おこされてしまった。

俺の母親は怒ると、いや怒ってない時でも高畑淳子に似ているので、その様はさながら鬼。鬼気迫るとはよく言ったものだが、まさか本物の鬼女が現れるとは思わなかった。俺も息子としてここは一つ報道陣の前に無言で現れて頭を下げた後にひと睨みしてやろうとも思ったのだが、大人しく「ごめん」って言いました。なぜって、俺は弱いから。

 


ムーミンはいいいよな。ムーミンママはっそんなことで怒らなそうだしな。俺もムーミンハウスにい住みたいよ。完成したら引っ越す予定です。更新が途絶えたら「そういうこと」なんだなって察してくださいね。

日常を生きるということ

■この間陶芸体験を家族でやってきた。

先生が横について、土から道具から全部貸してくれて、自分たちはただただこねたりひねったりのばしたりするだけでOK、というお気楽な体験である。

 


これが思っていたよりも面白く、もともと粘土遊びが好きな娘はもとより息子も熱心に取り組んでおり、我々夫婦も子供のことそっちのけで黙々とこねくり回す始末。後半ほとんど子供の面倒は先生に見てもらってた。悪いけど。まあ、お金払ってるし。

 


土や道具を準備したり、その後片付けだの、実際に窯で焼いたりだのまで自分でやるとなると相当大変なのだと思うのだけど「土をこねて形にする」という、陶芸でいうところの1番「美味しいところ」だけを味わうことが出来たので「あれ、楽しい」と無心に土をいじりながら思った。ちなみに俺はマグカップ、息子と妻は茶碗、娘は小皿を作っていた。

家族の中では娘が1番飲み込みが早く、さっさと小皿を2枚作ってしまうと、退屈そうに悪戦苦闘する俺たちを尻目に「ねえ、つまんないんだけど」などと言い出すのだから将来が怖い。息子はその親も公認の要領の悪さから「先生ー」と何度も先生を呼びつけて教えてもらい、挙げ句の果てにはほとんど先生に作品を仕上げてもらっていた。一人で進めていたら作りかけの餃子が爆発したような形の独創的な皿が焼きあがりそうだったので、それはそれで勿体無いような気もしたが。

俺の作ったマグカップはやけにデカくて、おまけに「これあがマグカップです!」って全身で主張してるような「概念としてのマグカップ」みたいな形だったので、思わず笑ってしまった。

 


しかし今回の体験で、俺は退職後、蕎麦を打ったりし始めるジジイになってもおかしくないな…と改めて実感した次第。蕎麦打ち、陶芸、あとは散歩しながらカメラで風景撮影して、新聞に投書でもすれば完璧だ。我ながら関わりたくない。「我が青春の●●」とかってタイトルで書いた随筆集自費出版するんでしょ?絶対世の中に一言物申すじゃん、その人。もう言ってるって?うるせえな。

 


焼き上がりまでは半年ほどかかるそうだ。

忘れたころに届く作品たち。

俺のマグカップはきちんと飲み物を受け止めてくれるだろうか。

 

 

 

■「新人ちゃん」という言葉が死ぬほど嫌いで、この言い方をするやつも好きじゃない。人や状況によるとも思うけど、あまりいい気分にはならない。この言葉が持つ、新人を軽んじるニュアンスに何か抵抗を感じてるんだとは思うんだけど、それ以上のことはわからない。

言葉一つに目くじら立ててたらキリがないよねって、ほんとその通りなんだけど、スルーできないで心の中に澱のように溜まっていくことがいくつも存在している。

会社キャバクラするオッサンから逃げろ

■会社で若い女の子と飲むこととか本当に無いんですけど、稀にそういうのが好きな人が俺を誘ったりするわけ。

 

俺はその人に対して恩義があるから一応行くんだけど、その場にいる若い子からすれば当然俺のことなんか知らないし、何より何が悲しくて職場のオッサンと飲まなきゃいけないんだって感じだろうなって思うから、ホントに最近は飲みたく無い。

だって俺がもし24歳の女だったらそう思うもん。しかもオッサンつってももし仮に独身でイケメンなら多少アレかもしんないけど既婚でガキ二人いるブサイクなオッサンよ?地獄じゃん。そんなんしてる暇あったらあたし彼氏とセックスしてたいんですけど?つって俺なら帰るね。でもいい子だから楽しく飲んでくれたりするわけ。で、はたと気がつくんだけど、もしかしてこれ、会社の女の子でキャバクラ代わりににしてんじゃねえ?って。

 

だってもちろん俺たちが100%奢るわけだけど、たかが知れてるしそもそもそんなに高い店に行くわけでも無い。キャバクラいったら30分で吹っ飛ぶ金額で3時間はたっぷり若い女の子とおしゃべりできると。会社キャバクラじゃん、と。

 

それに気がついた時に俺はめちゃくちゃ恥ずかしくなった。あ、この人、会社キャバクラしたいんだ、と。安上がりで女の子と仲良くしたいんだ。

もうなんか嫌で嫌でしょうがなかった。若い女は若い男とどっかでいちゃついてセックスでもしときゃいいんだよ。オッサンはビデオボックスでシコっとこぜ、な?と言いたかった。

途中からヤケクソで怒涛の勢いでビールを頼みまくって話したこともない新人の女の子たちに普段だったら絶対言わないようなトークを展開した挙句に3時間飲んでも激安な料金を払って「ごちそうさまです」と言われたときのあの気持ち。

彼女たちはこのあとこの飲み会のことをみんなで話すのだろう。マジで最悪だったと。やっすい居酒屋連れて行って奢ってドヤ顔してたと。

そんなことを考えたらもう飲んでる酒も上の空で後半は帰ることばかり考えていたし、着たくもないのに来るなよ、と彼女たちに怒りの矛先が向きそうなくらい俺の感情はねじ曲がっていた。

 

別に直接聞いてるわけじゃないから、本当にただ飲むのが好きで、っていうならいいいんだけど、なんか若い女の子の時間を無駄に搾取している気がしてイライラした。女の子は大変だな、嫌だなって思った。

超つまんねえな今日の文章。ただの愚痴、感情の排泄。

 

 

ミッドナイトクラクションベイビーを僕は忘れない

皆さん落ち込んだときどうしてます?

落ち込んだときー!落ち込んだときー!

会社で若い女の子からナチュラルにおじさん扱いされたときー!

小さい声で「おいおい!」とか突っ込んだけど、むしろそれが余計に悲しかったよね。あれ、俺普段自分で自分のことオッサンとか言ってるクセに人に言われたら落ち込むの?っていうね。

てことでね。

俺は基本的に落ち込むことが多いんでこの辺のリスクマネジメントをきちんとしとかないと自分が潰れちゃうというところもあり、自分を落ち込みから回復させる術というのを、常に模索してるわけ。健気乙。

 


で、俺は落ち込むととにかく元気が出そうな動画を見るわけ。その中でも俺は俗に言う「Mステ伝説の一夜」が好きなんですよ。

 


当時かなり話題になったので記憶されている方も多いと思うんだけど、今から十数年前、ロシアからやってきたタトゥーっていう女性二人組の歌手がMステに出演することになったんですが、出番直前になって出たくないといきなり言い出し、このままだと番組に穴が空いちゃうよーって時にその日の出演者の中で唯一生演奏出来るバンドだったミッシェル・ガン・エレファントが2曲目を歌ったらめちゃくちゃカッコよくてすげースタジオが盛り上がってあの日俺たちは伝説を見た!って童貞のちょっと音楽好きを自負してるロッキンオンジャパン読んでる高校生は教室の後ろでデュフフつって喜んたっていう事件です。多分大体合ってる。

 


正直ミッシェルがそんなに好きかと言われると、ちゃんと曲とか聞いてるわけでもないしライブに行ったこともない、ただ知ってるってくらいなんだけど、とにかくその程度の認識の人間からしてもこのときのミッシェルはクソみたいにカッコイイってのがわかるから落ち込んだときにこの動画を定期的に見返している。こんな風に熱く語っておきながら俺ミッシェルの曲ほとんど知らない。けど、この時に歌った「ミッドナイトクラクションベイビー」って曲だけはしっかり覚えてる

 


この動画ではタモリがある時を境に封じた己のバックグラウンドとも言えるジャズマンとしての即興性が持つスリリングさを取り戻すかのように極めて楽しんで臨んでいることが見て取れる。そしてその現場に立ち会うことを喜ぶように呼応するオーディエンス、他共演者。生放送ならではの再現不可能な熱が渦を巻いているようで、本当にいつ見ても熱くなれる動画なんですわ。

 


後年ミッドナイトクラクションベイビーをライブ演奏してる動画を見たんだけど、Mステで見たときの衝撃みたいなものがなかった。改めてMステを見てみると、すごくテンポが速くて、きっと彼らも興奮していたんだなということがわかった。あの日のMステはライブ会場だったし僕らは観客だった。落ち込んだ時、そんな一瞬の熱を見ることで、忘れそうになっていたものを取り戻せたりもする。君だって、そうだろ?

 

相談しようそうしよう

相談という行為は実に厄介である。

 

言いたいだけ、同情してほしいだけ、共感してほしいだけとはよく言うが、それにしても何かを言わないといけないわけで、面倒くさいことに変わりは無い。

 

よく「話し上手よりも聞き上手がモテる」とか言うが、そんなことはない。俺は聞き上手だけど全くモテないからだ。

この定説には俺から言わせてもらえると大きな欠陥が一点あって、それは「話してもらえないと聞き上手かどうかはわからない」ということである。つまり、本当にモテない奴はそもそも相談を持ちかけてもらえないのである。

 

そりゃそうですよ。

軽い・重いを抜きにしてもね、相談する、人に話すって自分のかなりプライベートなことを開示することなわけだから、誰にでも話すわけじゃない。結果的に「この人なら話してもいいかな」って人に相談するわけで、その時点である程度好意は持たれてるわけ。だから「聞き上手がモテる」んじゃなくて「モテる人はよく話されるから聞くのが上手になる」が正解。はい、論破アアアアア!

 

お前がモテないからって屁理屈をこねるなって?ほんと聞くのは上手なんだって。何でもいいから相談してみな。聞くだけだからな。求めんなよ。

レイテストナンバー

toeというバンドのレイテストナンバーという曲を聴きながら低く垂れ込めた曇天の中を走る電車に乗ってたんだが、荒川を渡る橋の上を通過中、遠くに雲に突き刺さっているスカイツリーとゴミ処理場の高い煙突が見えて、曲の効果もあって世界の終わりが来たみたいな気分になってしまった。

 

車両に人は少なく、向かいの座席に座っているメガネの青年は本格的に眠り始めたらしく、膝にリュックを抱えたままだんだん前のめりに倒れ込み始めている。隣の席の若い男はスマホを一心に見つめていて、青年の上半身の急射角具合には気がついていない様子だ。

 

不思議な曲で、悲しみなのか寂しさなのか慈しみなのか切なさなのか悔恨なのか諦念なのか、あるいはそれらの感情が入り混じる一瞬の心の揺らぎなのか、そういったものが音像になって淡々と繰り返されている。俺はそれをAmazonで買った安物のワイヤレスブルートゥースイヤホンという最悪の環境で聞いているのだけど、音楽には間違いがないので、8割くらいは俺にも正しく伝わっているとは思うんだけど。もちろん最高の聴取環境で聞かせてもらったところで、俺の貧弱な耳が全てを受け止めてさらに深く感動出来るのか、というと極めて微妙なところなので、結局これくらいの聴き方が俺にはよく似合っているのだと思う。

 

メガネの青年は今や完全に前方へ倒れ込んでしまい、リュックを自分の胸と腹の辺りで押しつぶしてしまっている。膝と彼の上半身は今や一体化し、つむじが俺からはよく見える。隣の男が降りる。車両にほとんど乗客の姿はない。俺と倒れ込んだまま眠り続ける青年を乗せて電車は走る。レイテストナンバーが鼓膜を叩く。

ライティング・オン・ザ・ストリート

■会社の午前半休を取って朝のルノアールでこの文章を書いているのだが、浸れる具合が半端じゃないな。

 

俺は普通のサラリーマンなんだけど、スマホのメモアプリを立ち上げ、ワイヤレスの折りたたみ式キーボードを広げてモーニングを頼み、ブレンドを飲みながらパチパチ打ってるから周りから見たら「え、あの人フリーライター?もしかして、小説家だったりして…」などと思わせることに成功している気がする。実は雨だし、平日の午前中で、しかも禁煙席なもんだから周りに人がいないんだけど。かなり離れた場所にスポーツ新聞読んでるおじさんが一人いるだけで、俺がいることにすら多分気がついていない様子。だから俺がキーボードを叩き続ける唯一のモチベーションはウェイトレスの女の子である。幸いかわいい子だったので、俺は今その子を欺くために文章を打ち続けている。あと全然関係ないんですけどドトールの店員の女の子って巨乳の子多くないすか?制服がパツパツなだけ?世界一意味の無い行動、としてギネスワールドレコードに非公式認定します。

 


先延ばしにしている案件がいくつかあり、上司の許諾を得ないといけない内容ももちろんその中にあるんだけど、ここ最近「だから、なんなの?」という気分に支配されることが増えてきてしまった。

何というか、別にこの年齢になって遅れて反抗期が来てるとか、人生捨て鉢になっているとかそういうことではなく、純粋に「ほんの少し何かが遅れたり失敗したりしても、別にそれほど破滅的な事態にはそうそうならないし、結局自分が出来る範囲のことなど限られている。いてもいなくても、実はそんなに変わらない」という頭ではわかっていたけど、心理的にそれを受け入れて自分に納得させることがうまく出来なかったのだ。だけど、自分がいつ死ぬかなんてわからない、とうっすら考えることが増えたり、自分の子どもが成長してくると、「仕事」というものを人生の中で占めさせる割合なんて、本当に最低限にした方がいいんじゃないか、ということを強く感じるようになった。

 

もちろん何かあっても会社は守ってくれない。俺は数年前大怪我をしたときそれを強く感じて、それ以来心の一部が死んだままになっている気がする。それと最近直属の上司になった人は「俺は人材って言葉は人財、人の財産って書くと思うんだ」って真顔で言い出す人だったので、おっ、こいつはやべえぞと距離取った方がいいな、って思ってることも起因しているかもしれない。

会社の上司など外の世界では他人だし、会社の中では居場所がなくて、どこにいても余所者感が拭えない俺からすれば、別にどうでもいい話だった。そういうことは社内恋愛、社内不倫しまくって会社ライフをエンジョイしまくっている諸氏でどうにでも好きにしてほしい。

 


なんてことをつらつら書いたが、何が言いたいかっていうと要は会社を休んでルノアールでこんな文章を書く遊びをしてもいいじゃん、って自分を正当化しているだけなんだけど。半分くらいはいつまで経っても会社に馴染めないことへの呪詛の言葉だけど。依存先を増やして精神を安定させよう。職場は俺の全てじゃない。ここが俺のサードプレイス。てかサードプレイスの生みの親ことスタバって最近混みすぎじゃないか?どこ行っても座れないんですけど。おい、サードプレイスじゃないんかい。じゃあ俺たちはどこに行けってんだよ、え?ストリートか。

別にサボってるわけじゃ無いし。有給だし。労働者の権利だし。

いいじゃん、ギャンブルもタバコもやんないし、酒も今は控えてるんだから。かわいいもんだよな、俺。本当。