M1グランプリをちゃんと見たかった話
こんにちは、hanadekameganetです。
5年ぶりのM1グランプリ、ご覧になった方も多いのではないでしょうか。
我が家もばっちり視聴していました。
というのも、奥さんがもともとお笑いが好きな人で、学生の頃は東京在住にも関わらず一人で大阪に泊まりで行っては、ライブをはしごして見て来る、ということをしていたような人なので、こうした賞レースへの関心はどうしても高くなってしまうのです。
僕も奥さんほどではないですがM1は好きなので、久々の開催に普段よりもテレビを真剣に見ていました。
しかし、子供たちにとっては番組のクライマックスの時間帯がそろそろ寝る時間のピーク。
しかも長男に取っては寝る前のひととき、彼の大好きな「クレヨンしんちゃん」を見る大事な時間帯なのです。
普段よりも熱心にテレビを見る両親の異様な姿と雰囲気に気づいたのか、息子は「クレヨンしんちゃん」を見るたびに実力行使に出始めました。
リモコンを強奪して電源をオフ。
「僕、クレヨンしんちゃんが見たいだけなんだ!」とビー玉のような瞳をして、悲痛な叫びを上げます。
ネタの途中だったので奥さんは「あー!」と叫びながら「あともうちょっと!もうちょっとだから!」と慌ててリモコンを取り返して視聴再開。
しかし、それで引き下がるような息子ではありません。
画面をお風呂上がりに使ったタオルで隠してしまいました。
おまけにまた電源をオフにされてしまいました。
「もうちょっと!見えないでしょ!」
とタオルを取りましたところ
「いいいいいいいいいいいいいっ!!!」
と奇声を上げて暴れだす息子。
何なんだ、何なんだあんた。
画面ではトレンディエンジェルのネタが佳境に。
息子もなかなか諦めてくれません。
また別の毛布を持ってきて画面を隠します。
またこれを取ると
「いいいいいいいいいいいいいいいいいっ!!!」
こわいよもう。
途切れ途切れで見ていたら、いつの間にかトレンディエンジェルが優勝していました。
「もう!落ち着いて見れなかった!」
と奥さんもややご機嫌ななめのまま寝室へ。
その後寝かしつけが終わり。明日の準備をしていると
廊下から何やら「ずる…ずる…」という音が聞こえてきました。
なんだ…?と廊下に通じるドアへ目をやりますと
なんかいる。
入ってきた。
猫か。
そこには、なぜか四つん這いの息子がいました。
「どうしたの?」
と聞くと
「僕、クレヨンしんちゃん見たかっただけなんだ」
とぽつりと言い残し
去って行きました。
なぜそれだけを言いにわざわざ起きてきたのか。
そしてなぜ四つん這いでやってきたのか。
というあまりにも多くの謎を残して、我が家のM1グランプリは幕を閉じました。
この大会の優勝者が誰だったのか…それは、あなたの心の中に問いかけてみてください。