もうだめかもしれない。

大丈夫ですかと聞かれたら、はい大丈夫ですと言うタイプの人間です。

好きな事で生きて行く話

こんにちは、hanadekameganetです。


一時期「好きなことで生きて行く」というコピーをよく目にしましたが


なるほど、と思うところもありつつ


現実問題みんながみんな好きなことを仕事にしているわけではないし


したくてもできない人の方がたくさんいるし


ましてや、自分の好きなことが何かをはっきり言える人の方が少ないんじゃないかなと思う程度でした。


つまり「まあ、そうできたらいいよね」くらいにしか思ってなかったわけです。



ですが先日テレビで「モンスターズユニバーシティ」を見ましたところ、あっさりと


「自分の好きなことで生きて行くのは幸せなことなんだ」と思ってしまったわけです。我ながら浅い。


映画はピクサーの「モンスターズインク」という人間の子供を驚かせるモンスターの会社を描いたヒット作の続編で


前作の主人公二人の学生時代が描かれるわけなんですが、メインで描かれる爆笑問題の田中さんが声をやっている一つめのモンスター、マイクの考え方、生き方がまさにこれなんですね。


子供の頃に見たモンスターズインクの怖がらせ屋のかっこいい仕事ぶりに感動した彼は「向いていない」という声も気にせず努力をして怖がらせ屋になるための専門的な勉強ができる「怖がらせ学部」のある「モンスターズユニバーシティ」に入学。


そこでも「怖くない」ということを指摘されつつ努力に努力をこつこつ重ねて少しずつ評価されるようになっていく。


もちろんそこはピクサー映画、何度も何度も挫折し復活しを繰り返していくんですが、


そんなとき彼の原動力になっているのが


「どうしても怖がらせ屋になりたい!」


という強い想いです。


理屈とかそういうのを抜きにした感情。


子供の頃に見た憧れの職業に自分もなりたい。


そのための努力は惜しまない。辛くすらない。


いつの日か憧れの職業で働く自分の姿をイメージして楽しく毎日を生きる。努力する。


マイクもマイクで努力だけではどうしようもない現実に直面し、ついに挫折を経験します。


ネタバレになるので詳しくは書けませんが、正攻法ではたどり着けない、と悟った時、どうすべきか。


マイクはそれでも諦めずに小さな可能性にかけて、ここでも小さな努力を重ねてやがて「モンスターズインク」で見せたようにかつて自分が憧れた怖がらせ屋の仕事を手に入れることができるようになりました。


子供に見せることを想定して作られているので「夢は簡単にはかなわない、けどあきらめなければ可能性はゼロじゃないよ」っていう作りになっているんだと思うのですが


成功してやったね、ではなくてきちんと「努力だけではどうならないこともある」という現実の部分と


「でも考え方次第で自分の好きなことを一生の仕事にしていくことはできる」という考え方、発想、捉え方の部分を描いてくれていたのが印象的でした。


僕はこの映画をできれば小学生とか、せめて中学生くらいまでに一度見ておきたかったなあ、と素直に思いました。


「好きなことで生きて行く」というのは、自分の好きなことだけをして好き勝手に生きて行く、ということではなくて


自分が携われるということについて自分自身で喜びを感じられるような物事を一つ見つけよう、というメッセージとしても受け取れます。


ちょうど最近テレビで俳優の斎藤巧さんがお父様が映像制作の仕事をされていて


「エンドロールに父親の名前が出るのがとてもかっこよかった。自分も将来そこに名前が出る仕事になりたかった」と語っているのを見たり


ニュースの特集で外国人観光客の方に英語を用いて案内をしている日本人ガイドさんたちの特集をしていて


「不安そうな顔でやってくる外国人観光客の立場に少しでも立った案内をすることで日本を好きになってもらいたい」


というような話をしていて


そのために今でも英語の勉強は日常的に欠かしていない、という様子を見まして


ああ、この人たちは本当にこの仕事を愛していて誇りに思っているんだなと感じたわけです。


正直に言ってしまえば、今僕がやっている仕事だって小さな頃からなりたかった夢の職業ではありません。


でも、今の仕事の面白さに魅力を感じようとしたり


その仕事に携われることを誇りに思うようなことを意識的に避けていた部分もあったように思うのです。


自分は決して派手な世界でもなく、誰かに注目されるような仕事をしているわけでもないけど


それでも自分が楽しいと思って仕事をしている、そう素直に言っている人の方が人生を上手に生きているように素直に思ったので


これからは、まず仕事をしている自分を好きになれるようにしたいと思っています。