もうだめかもしれない。

大丈夫ですかと聞かれたら、はい大丈夫ですと言うタイプの人間です。

エアリズムが見えている

基本的に下着がユニクロである。

1年中着ているものといえば、エアリズムだ。

薄いし、着心地もよく、なにより耐久性が高い。
本当にお世話になっている。

なんだけども、最近一点困っていることが
「エアリズム見えちゃう問題」だ。

私の会社では夏場クールビズを導入しているのだが、
薄着になるととかくこのエアリズムが襟ぐりからちらりと見えてしまうのである。
これが本当のチラリズムだ。

私の購入しているエアリズムは涼しげなブルーなのだが、
これが下からちらりと見えると、途端に醸し出される肌着感たるや。

以前洋服屋さんに行った際のこと。

僕がジャケットを羽織ってみたり脱いでみたりしていると、いつの間にか忍び寄ってきた店員さんが
「薄手ですけど、下に肌着とか着てるといいですよ。エアリズム、僕も着てるんで」
みたいなことを言って自分の服の襟あたりを少しめくって見せてきた。
確かに僕と同じブルーのエアリズムだったんだけど、なぜこの人はエアリズムのことを知っていたんだろう、と鏡を見るとそこには服の試着ですっかり襟周りが広がってエアリズムがバッチリ見えている自分がいた。

エアリズムはその姿が見えた途端に急激にリズムを失う。ノーリズムである。

とはいえ、肌着を着ないとそれそれは問題で、特に汗っかきである僕にとってこれからの時期肌着も着ずにシャツを切るのは自殺行為だ。

以前あろうことかグレーのポロシャツというただでさえ死亡フラグがビンビンに突っ立っている代物を着て出かけた際、出先で撮った写真を後から見てみたら、爽やかに微笑む自分が堂々と広げた脇の下が両脇ともにばっちりワキ汗でそこだけ穴が開いたように真っ黒になっていたことがあった。ほんと、どうしてそれで堂々としてるんだ、というくらいまごうことなき笑顔で写っているのが余計に腹立たしかった。

ワキ汗問題を他の形で解決できないかと悩み、ドラッグストアで女性もののワキ汗パッドを買ったこともある。
これを買うときは緊張した。変態だと思われるのでは無いかとドキドキした。気分的には尿漏れパッドを買うときのような気分であった。
そのワキ汗パッドはパッケージからしてなぜか蝶々が飛び回っていたり、ちょっと謎の夜の匂いを漂わせていたが、背に腹は変えられない。
早速装着してみたものの、どうにもかっこ悪い。
かっこ悪いというかその形は猫の肉球のように不思議なもこもこで、おさまりが悪い上に、僕の着ている服に応用しようとすると袖口からパッドそのものが見えそうになってしまう。ワキ汗パッドが見えてしまうのは、ワキ汗そのものを見られるより恥ずかしい気がして結局これもやめてしまった。

で、結局エアリズムに戻る。

私は今日もエアリズムがちらりと見えないよう、注意深く社会に出る。