もうだめかもしれない。

大丈夫ですかと聞かれたら、はい大丈夫ですと言うタイプの人間です。

Tシャツがくさい

Tシャツがくさい。

いわゆる生乾きのにおいである。
ここ最近は雨が続いていて、外干しができないため、部屋干ししたり乾燥機をかけてもらったり、
妻には色々と手間をかけてもらっており大変感謝している。
ところが、そういうことと全く関係ないところでTシャツがくさいのである。


くさいTシャツは部屋着専用にしているものだ。
はじめは部屋干しのせいだと思っていた。

「ん?なんかくさい」

天気も悪いし、しょうがないよね、文句言うわけにいかないし、そもそも、
このTシャツ着て外に出るわけでもないし、家族だけなんだからくさくてもいいや。

ネガティブな私でも、そう考えていた。

ところがである、よくよく考えるとこのTシャツは乾燥機にかけていたのを目撃していた。
つまり部屋干しだけが原因ではないのだ。

とはいえ、乾燥機も完璧ではない、乾燥しきれずに生乾き状態だったのでは?

はっきりしないままくさいTシャツを着続ける日々は続いたが、
妻にも言えず、私は悶々としていた。

そんなある日、事件は起きた。

ソファに座っていた私の元へ娘がやってきた。
そして私のおなかに顔を押し付けるなり、
「なんかくさい」
と言ったのである。

やっぱり、と思った。
やっぱり私だけが過敏に反応しているわけではない、家族もくさいと思っていたのだ!

私は娘の発言を受けて見て見ぬ振りはできないと、近くにいた妻に言った。
「ねえ。このTシャツなんだけどさ…」
「それ、くさいよね」
ええ!?知ってたの??気がついてたの??
「なんかそのTシャツ洗ってもくさいんだけど」
妻はわかっていたのだ。洗っても洗ってもこのTシャツがくさいことに…。

ちなみに、一応補足しておきますと、私は特に体臭が強烈というわけでもなく(妻が言っているので、本当だと思うのですが…)
他のTシャツは洗うときちんといいにおいである。
ところが、ある特定ブランドのTシャツだけ、なぜかあらってもくさいのである。

さらに補足すると、このTシャツ。
外で時間をかけてしっかり干してもくさいのである。
これにはがっかりした。
お日様に当てて、これだけ風通しを良くして干してもくさいって、それじゃなんのための洗濯なの!?

というわけで、この文章をくさいTシャツを着て書いている。
だって、くさいけど縫製もしっかりしてるからまだ着れるし、外で人に会うわけじゃないし…。

あとは娘にくさいと言われても気にしないことくらいである。
人は、次第に鈍感になっていくものだ。