もうだめかもしれない。

大丈夫ですかと聞かれたら、はい大丈夫ですと言うタイプの人間です。

視線

人を傷つけることに鈍感になりそうなことが怖い。年齢を重ねて色々鈍感になる。少し前までそれは加齢によるものだから仕方がないと割合簡単に諦めていく所存だったが、ここ最近年齢の若い世代と仕事を一緒にすることが増えてきたことを受け、そこに恐怖を感じるようになった。何も感じなくなった自分の周りで若い世代が何を思うのか。あの頃の自分が感性の死んだ上の世代の人間を蔑んで見ていたあの視線が、俺を射るように突き刺さる日も遠くないかもしれない。歴史は繰り返しあの日俺が突き刺した言葉の刃は放物線を描いて自身を貫く。