もうだめかもしれない。

大丈夫ですかと聞かれたら、はい大丈夫ですと言うタイプの人間です。

ゲーム実況

あまり褒められた話ではないのだが、子供にスマホを渡してしまうことがある。

これはもう、ね。
いや認めます。

心が折れる瞬間って、あるじゃないですか。
まあ、いつも折れてるっていうか、しょっちゅう折れるし、そもそも折れるほど普段からぱきっとまっすぐ伸びてた?
むしろ最初からぐんにゃり垂れ下がってない?心。
という気もするが、子供たちの底抜けの体力に追いつかず、それでも「ねえねえねえねえねえあそぼあそぼあそぼあそぼうよ〜!!!!」というのが
数時間続くともう「これ…」とスマホを渡してしまう時もあるじゃないですか。あるんですよ。


で、彼らが何をしているのかというと少し前までは子供用にダウンロードした無料のアプリゲームだったが、
今は主に動画、ユーチューブである。

息子のお気に入りはゲーム実況。
私はゲームを子供の頃からほとんどしたことがないので、今でもあまりゲームをしない。
家にゲーム機もなく、スマホでもソシャゲの類も一切やっていない。
それなのに息子ときたら大のゲーム好きなのだから皮肉なものである。私の遺伝子の中にゲームへの渇望があったのかもしれない。怖。

で、息子は今やゲームそのものよりもゲーム実況が好きになったらしく、私は聞いたこともないその筋の有名人たちの名前を次々と覚えていき
あろうことか、彼らの実況の癖までコピーするようになってきたのだ。

何やら聞きなれない口調というか、言い回しだなと思っていると大抵このゲーム実況者たちの口癖を真似ているらしい。
常時息子が見ているのは5、6人のようなのだが、その全て少しづつ声色を変えて真似して見せるのである。
「細かすぎて伝わらないモノマネ」である。

すごさがわからないが、多分すごい、と思った。
5歳の彼の口から「コメント欄」とか「動画投稿」とか「詰んだ」とかいう言葉が出てくるとギョッとするが、デジタルネイティブというのはこういうことなんだなとまあまあいい風に捉えた。「詰んだ」はちょっと違うかもしれないけど。