もうだめかもしれない。

大丈夫ですかと聞かれたら、はい大丈夫ですと言うタイプの人間です。

プロ

仕事上で付き合いのあるプロのライターさんに
趣味で小説を書いている、という話をしたところ
異常に興味を持って色々と聞かれたことがあった。


「どんなふうに書くんですか?」
「どういうところから書いていくんですか?」


プロのライター、文章を書くことで飯を食っている人にそんなことを話すのは
おこがましいと言うか釈迦に説法というか、とにかく最初のうちは戸惑ったが、
そもそも素人の趣味なんだから、逆に堂々と話せばいいのだ、と割り切って
「まずテーマを決めてですね」などと偉そうに話した。


一通り話すと、そのライターさんが言うには
自分は仕事で求められる文章を書いているだけだから、
自分の書きたいと思うことは特にないのだと言う。
だから書き方もわからないのだと言うのだ。


ライターさんにもいろんな種類の人がいるだろうからあくまでその人についてになるけど、
プロになると、そうなることもあるだろうな、と思った。


普段から文章を書いているから、趣味でまで文章を書きたくないのだと言う。
金が発生しない文章は書く気がしない、と笑っていた。


そりゃ、そうだよな、と思った。
歌手はカラオケで本気の熱唱はそうそうしないだろうし、
お笑い芸人も合コンで本気のネタはやらない。これはやる人もいるかもしれない。